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ロボット手術センター

ロボット手術時代の到来

 ロボット手術の素晴らしさについては、あらためていうまでもありません。ただ単に傷が小さく、術後の痛みが少ないことやそのために入院期間が短くなることだけが利点ではありません。非常に明るい拡大視野のもとで自由度が高く、手ぶれのない手術が可能になることこそ本当のメリットです。つまり、高いレベルの微細な解剖学的認識に基づき、繊細な手技が実現できるということです。これは人間の目や手では到底かないません。それによって制癌効果や機能温存効果が高く、QOL障害を極力減らすことができます。わが国では2012年に前立腺がん手術に保険収載され、その後急速に普及が進んでおります。

ロボット手術の術式追加

 2018年の3月まで、わが国の保険診療で認められた術式は泌尿器科の前立腺がん手術、腎臓がんに対する腎部分切除術の2つに限られていました。2018年4月から新たに12のロボット手術術式において保険適応が拡大されました。また、2020年には7術式、2022年にはさらに8術式に適応が拡大され、泌尿器科以外に消化器外科、呼吸器外科、婦人科、耳鼻科、心臓血管外科領域でもロボット手術が行えるようになりました。

ロボット手術センターの役割

 香川大学医学部附属病院でも、新しいロボット手術術式を順次導入していきます。しかし、ロボット手術の適応を拡大するためには、安全性の担保が必須です。ロボット手術を安全かつ効率的に実施し、医療の充実を図ることを目的として2018年7月1日に多職種から構成されるロボット手術センターを設立しました



おもな業務内容としては、
・安全性の担保
・ロボット手術の効率的な運用
・ロボット術者の育成
・新規術式のスムーズな導入
・手術の評価・監査
となっております。
おわりに
 われわれは十分に安全性を担保しながら、これからも新しい治療法を積極的に取り入れ、本当に患者さんにメリットのあるロボット手術を目指します。香川大学医学部附属病院ロボット手術センターをどうぞよろしくお願いいたします。