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総合周産期母子医療センター

診療内容

平成17年4月香川県により、総合周産期母子医療センターとして指定を受け、開設された当センターでは、周産期医療の危機が叫ばれる中、緊急の母体搬送、新生児搬送、ピックアップを積極的に受け入れています。24時間体制でふたつの命を預かる周産期医療は、医師やスタッフにかかる負担も大きいですが、赤ちゃんとお母さんの笑顔に力をもらい、チームワークを発揮して、香川県の周産期医療の中心として信頼されるに足る仕事をしていると自負しています 。

特に、ハイリスク妊娠とよばれる、新生児や母体に異常をきたすような母体合併症や、胎児に異常が発見された症例では、早期の母体搬送を勧めています。妊娠中から厳重に管理することが母子の予後にとって最も重要であると考えているからです。毎週月曜日に、分娩部と新生児部の医師、スタッフでミーティングを行っており、母体、胎児の状態を検討し、症例によっては小児成育外科、麻酔科医師の参加を仰ぎ、分娩方式や分娩時期、新生児に対する治療等を決定しています。
また緊急の帝王切開にも迅速に対応できるよう、新生児部、麻酔科、手術室には、毎朝、変化するハイリスク妊婦の情報が分娩部から伝えられています。

分娩部においては、全例で陣痛発来後分娩まで胎児心拍モニターを装着、分娩監視室、ナースステーション、分娩部当直室、NICU(新生児集中治療室)において常にモニターされており、胎児仮死等異常の早期発見が可能となっています。新生児部においては、専門の知識と技術を習得、訓練された医療スタッフが、NICUの物言わぬ小さな命達を最新の注意をはらって管理しています。さらに、母親と離れることになる入院新生児の、母と子の絆を育むため、出産前にNICUのオリエンテーションを行ったり、搾乳の指導やこころのケアを行っています。

今後、胎児手術をはじめとする胎児に対する直接治療の進歩に対しても、手技の修得、開発や安全性の確立等、最大の努力をはらっていきたいと考えています。