放射線部
CT検査
●CTとは?
CTとは、Computed Tomographyの略称で、日本語ではコンピュータ断層撮影と訳されます。X線とコンピュータを利用して、骨や筋肉・臓器など体内組織のX線吸収量を白黒の階調として表示することで、体の横断面画像(輪切り)を作成します。
●CT装置について
当院ではCT検査を2部屋で行なっています。厚みが1mm以下の横断面画像を一度にたくさん作成可能な高性能装置を保有し、短時間で精度の高い画像が提供できます。1回の息止めで胸部から骨盤までの撮影が可能で、ほとんどの検査は10~20分程度で完了します。必要に応じて、造影剤を投与することにより、血管や臓器の状態、疾病の性質をより詳細に診断することができます。
●CT検査の前処置等
以下の場合には食事制限が必要となります。
・腹部や骨盤の検査
・検査部位にかかわらず造影剤を使用する検査
上記の項目に該当するときは、検査前1回の食事(午前検査は朝食、午後検査は昼食)を摂らないでください。 その他、必要に応じて検査前に薬剤の投与(点滴、筋肉注射、内服等)を行う場合があります。
●CT検査における造影剤の使用について
CT検査で造影剤を使用するには、患者さまの同意が必要となります。当院では救急を要する場合を除いて、ヨード造影剤使用同意書のない方への造影剤投与は行えません。また、MRIの検査にて造影剤を使用したときには原則48時間あけてからでないと、CT検査にて造影剤を使用することはできません。
●その他の注意事項
以下の場合には検査ができない場合があります。あらかじめ、主治医にご相談ください。検査の際には、担当者にお申し出いただきますようお願いします。
・ペースメーカや脊髄刺激装置が体内に植え込まれている
・ビグアナイド系の糖尿病薬を内服している
・喘息や腎臓病、心臓病、甲状腺疾患の既往がある
・アレルギーがある
検査にお越しの際は、診察券、放射線検査予約説明書、ヨード造影剤使用同意書の他、ペースメーカ手帳やおくすり手帳などお持ちであれば、一緒にご持参ください。