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放射線部

X線TV

●X線TV室とは

 X線TV検査とは、X線を連続的に用いて動きをリアルタイムに観察(X線透視)して撮影を行うものです。多くの場合、造影剤を使用して臓器や関節の形態、位置を調べたり、内視鏡、超音波などを併用することで、検査のみならず治療を行うこともあります。
放射線部に設置されているX線TV装置の画像は、すべてデジタル化されており、高品質な情報を提供します。


●X線TV装置について

 X線TV装置はリアルタイムに観察ができるため、画像を見ながら診断することが可能です。造影剤の動き、対象部位の形態、体内に挿入した器材の位置も正確に把握し、必要に応じて動画像や静止画像を保存しつつ、それを参照しながら進行することで、検査や治療を迅速かつより安全に行えます。


X線TV装置Cアーム型

X線TV装置Cアーム型


●X線TV検査室で使用する造影剤について

 X線TV検査において使用する造影剤には、消化管用のものや尿路、血管用のものなどがあり、検査・治療の対象となる部位や目的によって、適宜、造影剤を選択します。おもには管腔臓器(消化管、尿路、血管など)、関節、などの対象部位または周辺に経口、経肛門、経管などにより投与します。通常のX線透視のみでは診断することが難しい場合であっても、造影剤を使用することでより確実に形や動きを観察することができます。
 使用にあたっては、食事制限など前処置が必要となる場合もあります。検査前には、検査予約説明書をご確認いただきますようご協力をお願いします。


●TV室で行われる検査や治療の例

1)消化管関連
 [食道造影、上部消化管造影、下部消化管造影(注腸)]
2)泌尿器関連
 [逆行性腎盂造影(RP)、尿管ステント挿入・交換、排尿時膀胱造影(VCG) ]
3) 整形外科関連
 [骨の整復術、脳脊髄腔造影(ミエログラフィ)、関節造影、神経根ブロック]
4)内視鏡や超音波を併用するもの
 [内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)、超音波内視鏡(EUS)、
  胆石・胆管狭窄などおもに胆膵疾患に対する治療]
5)手術後の確認検査
 [ドレーン造影(位置調整など)、ろう孔造影]
6) 栄養カテーテルの挿入と、位置確認
7)機能検査
 [嚥下造影(食物を飲み込む動作などを造影剤用いてX線透視下に評価します)、
  関節透視(四肢や背骨の稼働域をX線透視下に動かしながら評価します)]
 

●注意事項

 下記に該当する場合は、検査ができないことや事前に何らかの対処を必要とすることがあります。あらかじめ、主治医にご相談ください。検査の際には、担当者にお申し出いただきますようお願いします。
 ・ペースメーカや脊髄刺激装置が体内に植え込まれている
 ・ビグアナイド系の糖尿病薬を内服している
 ・喘息や腎臓病、心臓病、甲状腺疾患、前立腺肥大、緑内障、糖尿病の既往がある
 ・アレルギーがある

 検査によっては、終了後にご自身での運転をお控えいただくこともありますので、ご留意ください。検査にお越しの際は、診察券、放射線検査予約説明書、各種同意書の他、ペースメーカ手帳やおくすり手帳などお持ちであれば、一緒にご持参ください。


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