漏斗胸の治療について説明する「胸のかたち」研究室

大人の漏斗胸・女性の漏斗胸の手術をたくさん行っています。

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漏斗胸手術の歴史

漏斗胸に対する現在の標準的な手術方法はナス法です。しかしナス法以外にも手術の方法はあるのです。「どんな症例に対してもナス法」とナス法を金科玉条のごとく奉るよりも、ナス法の利点と欠点を理解し、他の手術手技を適宜組み合わせることが、よい結果を得るためのコツです。ここでは時代を追いながら、どのような術式が開発されて来たのかを簡単にご説明します。日本と外国では若干発展の経過が異なりますが、ここでは日本の話をします。

ナス法以前

【黎明期(1960年代より1975年ごろまで)】
凹んだ胸骨をひっくり返して移植する「胸骨反転法」、肋軟骨と胸骨をいったん分解して正しい形に組み替えて固定を行う「肋軟骨組み換え法(ラビッチ法)」が開発されました。

【1975年ごろから1995年ごろまで】
漏斗胸の手術は、体に対する負担が大きいわりに期待に足る結果が得られませんでした。また、胸の真ん中に大きな傷跡を残してしまうことも問題でした。

ナス法以前の漏斗胸の手術について

ナス法以後

【1996年ごろから2004年ごろ】ナス法導入期
「凹んだ部分に力を加えて持ち上げれば、持ち上げることができる」という原理による斬新的な治療法、ナス法が発明されました。

【2005年より2010年ごろ】安全確立期
万が一にも事故を起こさないよう、複数の施設間による協議や努力の結果、2010年くらいにはナス法の安全性に関するノウハウがほぼ完成しました。

【2013年頃~】質的向上期

ナス法以後の漏斗胸の手術について

意外と知らないナス法の利点

ナス法には、凹みを修正するだけでなく胸郭の輪郭全体を修正する効果があります。これは他の漏斗胸の治療法には無い特徴です。

「意外と知らないナス法の利点」について

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