先進医療の紹介
【先進医療とは】
先進医療については、平成16年12月の厚生労働大臣と内閣府特命担当大臣(規制改革、産業再生機構)、行政改革担当、構造改革特区・地域再生担当との「基本的合意」に基づき、国民の安全性を確保し、患者負担の増大を防止するといった観点も踏まえつつ、国民の選択肢を拡げ、利便性を向上するという観点から、保険診療との併用が認められた制度です。
【先進医療の費用について】
先進医療に係る費用については全額自己負担になります。
ただし、先進医療に係る費用以外の、通常の治療と共通する部分(診察・検査・投薬・入院料等)の費用は、一般の保険診療と同様に保険給付されるため、各健康保険制度における一部負担金を支払うこととなります。
☆ 本院では以下の先進医療を実施しています。
◆胃粘膜下腫瘍に対する内視鏡的胃局所切除術
転移のない消化管間質腫瘍(GIST)を主とする胃粘膜下腫瘍に対しては、通常、外科切除や腹腔鏡内視鏡合同手術が行われています。近年、大きさが30mm以下の胃粘膜下腫瘍に対しては、口から入れた内視鏡のみで腫瘍の切除と、傷の閉鎖を行う内視鏡的胃局所切除術が、先進医療として本邦の一部の高次医療機関で行われ始めました。内視鏡のみで治療する場合、お腹に傷が残らず、胃の周囲の神経を触ることなく切除ができるため、手術後に痛みや胃もたれなどの胃部症状が少なくなることや、術時間の短縮といったメリットが予想されます。
当院では、内視鏡的胃局所切除術の有用性と安全性を評価するために、倫理委員会の許可に基づいて、当該手技を行い、データを集計させて頂く研究を行っています。胃粘膜下腫瘍の治療の選択肢が広がり、より患者様の体と心の負担が減るような治療法の確立を目指しています。ぜひご理解とご協力を賜わりますよう、お願い申し上げます。
算定開始年月日 :令和7年2月1日
実施診療科 :消化器内科
先進医療に係る費用:195,600円※
※先進医療の医療技術にかかる費用については、全額実費(上記の費用)での負担となります。
また、その他の部分については保険診療としての負担割合での計算となり、別途費用が発生します。