2022年6月29日
井端智裕先生は、肝細胞におけるABCA1の発現が女性ホルモンの代謝中間体である2-Methoxyestradiolによって誘導され、肝細胞内の脂肪含量を低下させることを明らかにし、その成果をNutrients誌” Effects of 2-Methoxyestradiol, a Main Metabolite of Estradiol on Hepatic ABCA1 Expression in HepG2 Cells”に発表され、2022年6月に大学院を修了されました。学位取得おめでとうございます。



Japar先生の研究論文がDiabetology & metabolic syndrome誌に採択されました。Japar先生はマレーシアからの留学生で、Universiti Putra Malaysiaと香川大学との共同研究の成果です。ラマダンの断食中、食後高血糖はイフタール (日没時の断食休憩) の食事後によく見られます。D-アルロースは希少糖であり、食後の血糖値上昇抑制などの健康効果が報告されています。この研究では、ラマダン中に D-アルロースが 2 型糖尿病患者の食後血糖を改善するかどうかを調査しています。10 日間連続して実施されたパイロットの前向き単群研究デザインでした。D-アルロースの摂取は、ラマダン中のイフタール後の 2 型糖尿病患者の食後高血糖を改善する可能性を指摘しています。
論文の採択、おめでとうございます。

論文タイトル:A pilot study on the effect of D-allulose on postprandial glucose levels in patients with type 2 diabetes mellitus during Ramadan fasting
Japar S, Fukunaga K, Kobayashi T, Imachi H, Sato S, Saheki T, Ibata T, Yoshimura T, Soh KL, Ong SL, Muhamed Z, Murao K.
Diabetol Metab Syndr. 2022 Jun 21;14(1):86. doi: 10.1186/s13098-022-00856-3.


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小林先生は、高比重リポタンパク質(HDL)が脂肪細胞におけるアディポネクチンの遺伝子発現に与える影響について研究をされ、その成果をJournal of Molecular Endocrinology 「HDL promotes adiponectin gene expression via the CAMKK/CAMKIV pathway」にて発表され、2022年3月に大学院を修了されました。学位取得おめでとうございます。



井端智裕先生の研究論文がNutrients誌に採択されました。本論文は、肝細胞におけるABCA1の発現が女性ホルモンの代謝中間体である2-Methoxyestradiolによって誘導され、肝細胞内の脂肪含量を低下させることを報告しています。ABCA1は善玉コレステロール(HDL)へのコレステロール供与体である。2-Methoxyestradiolは、細胞内情報伝達系PI3K/Akt/FoxO1経路を活性化して、ABCA1の転写活性を刺激することを世界で初めて明らかにしました。脂肪肝抑制のメカニズムとして注目されます。
論文の採択、おめでとうございます。
論文タイトル:
Effects of 2-Methoxyestradiol, a Main Metabolite of Estradiol on Hepatic ABCA1 Expression in HepG2 Cells.
Ibata T, Lyu J, Imachi H, Fukunaga K, Sato S, Kobayashi T, Saheki T, Yoshimura T, Murao K.Nutrients. 2022 Jan 11;14(2):288. doi: 10.3390/nu14020288.


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2021年12月5日に、日本内科学会第125回四国地方会があり、小畑孝文先生が症例報告を行い研修医奨励賞を、指導した吉村崇史先生が指導医賞を受賞されました。診療に苦慮した症例であり、大変素晴らしい発表でした。診療及び発表に携わった医局の先生方ありがとうございます。