世界糖尿病デーイベント 「みらい教室」を開催しました!
11/14日(月曜日)に香川大学附属高松小学校において世界糖尿病デーイベント 『みらい教室~香川に住むキミに伝えたいこと~』 を開催いたしました。小児生活習慣病予防健診として血液検査を受けた香川大学附属高松小学校 4年生児童を対象に、体の仕組みや 生活習慣の大切さについて少しでも興味を持ってもらえればと思い、企画・実施しました。
当日は高松小学校の体育館をお借りし、児童106名に対して様々な体験をしてもらいました。まずは女王蜂と働き蜂の成長の違いに触れ、同じ個体でも、生活習慣が契機となることで成長の仕方が全く変わることを知ってもらいました。続けて糖尿病という病気があることについてわかりやすく説明し、香川県の調査でも、児童の肥満傾向の割合が男子・女子とも増加していることを踏まえ、朝ごはんを食べること、早寝早起きをすること、食べ過ぎやジュースの飲みすぎには注意することなど、それぞれ理由を付け加えながら学習していただきました。
その後6つのブースに分かれて、それぞれ体験型学習をして頂きました。


◇「聴いてみよう!自分の心音」「考えてみようお菓子と運動」
・実際に臨床現場で使用している聴診器に触れてもらいました
・お菓子やうどんのカロリーを消費するための運動量を体験して考えてもらいました。

◇「みんなは食べたかな?とても大事な朝ごはん」
・朝ごはんと睡眠の関係について、自身の日常を振り返りながら課題を見つけて学んでもらいました。

◇「おうちで家族に教えよう!健康体操」
・生活習慣病の対策となる運動について、楽しく体験してもらいました。また、帰宅後に家族に伝えるアウトプット型体験として学習してもらいました。

◇「歯の大事さについて」
・歯周病は生活習慣病と密接に関係しています。今回はpH試験紙を用いて、実際に自分の口腔内の環境変化について体験型実習をしてもらいました。

◇「考えてみよう!食習慣の見直し」
・小学生に身近な食品を見せながら、規則正しくバランスの良い食事について一緒に考えてもらう講話を行いました。

◇「食品の糖分・塩分の含有量について」
・日常的に摂取する食品に含まれる糖分や塩分の量について、視覚情報を用いた体験型講話を行いました。

児童たちには、各ブースを回り、示された課題をクリアすることで「からだコイン」をゲットできるというスタンプラリー式の体験学習をしてもらいました。課題をすべてクリアした児童達に「からだ博士」の認定証を授与させて頂きました。
当日の様子は附属高松小学校の公式ブログにもご紹介いただいております。
https://www.ed.kagawa-u.ac.jp/~takasyo/cn1/2022-11-15.html
これを契機に、香川県内の小学校や中学校で、継続的な『みらい教室』が開催できたらと考えています。ご興味のある教育関係者の方がおられましたら是非ご連絡を頂ければと思います。
担当:
香川大学医学部附属病院 内分泌代謝内科
福長健作(fukunaga.kensaku@kagawa-u.ac.jp)