2026年8月9日(日)、観音寺市のハイスタッフホールにて、県民公開講座「災害に備える~内分泌代謝疾患~」を開催いたしました。

当日は42名の方にご参加いただき、多くの皆様にご来場いただきました。

講演では、「内分泌疾患の災害対策」をテーマに、当院内分泌代謝内科准教授 井町仁美先生より「副腎皮質機能低下症と災害」、助教 小林俊博先生より「糖尿病がある人のための防災入門」、助教 福長健作先生より「甲状腺疾患を持つ方が災害時に気を付けるべきこと」について、それぞれご講演いただきました。

災害時における内分泌代謝疾患への備えや、疾患を持つ方が日頃から準備しておくべきことについて、具体的に学ぶ貴重な機会となりました。

ご参加いただきました皆様、ならびに開催にご協力いただきました関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。



タイトル:Interleukin-1β decreases hepatic ATP-binding cassette subfamily A member 1 expression through p38 mitogen-activated protein kinase signaling and an H-89-sensitive pathway

本研究では、肝臓における脂質代謝に重要な役割を担うATP-binding cassette subfamily A member 1(ABCA1)に着目し、炎症性サイトカインであるインターロイキン-1β(IL-1β)が、その発現および肝細胞内の脂質蓄積に及ぼす影響を検討しました。

マウス初代培養肝細胞およびヒト肝由来HepG2細胞を用いた解析の結果、IL-1βはABCA1の遺伝子およびタンパク質発現を低下させるとともに、細胞内コレステロール量と脂肪滴の蓄積を増加させることが示されました。

さらに、このABCA1発現低下には、p38 MAPキナーゼシグナルおよびH-89感受性経路が関与し、転写調節因子PREBを介した転写制御が関係している可能性が明らかとなりました。

本研究の成果は、炎症に伴う肝細胞内脂質蓄積の分子機序の一端を明らかにするものであり、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の病態解明や、新たな治療標的の探索につながることが期待されます。

Jingya Lyu博士をはじめ、共同研究に携わられた皆様、論文の採択、誠におめでとうございます。


当講座において、研究助成金が採択されました。
【助成事業】令和8年度希少糖研究開発加速化支援事業費補助金
【研究課題名】「地域産品と希少糖を活用した食後血糖応答および代謝連関に関する機能解明研究」

福長 健作先生、 グラント獲得おめでとうございます!今後の研究のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。



当講座において、研究助成金が採択されました。
【助成事業】令和8年度希少糖研究開発加速化支援事業費補助金
【研究課題名】「肥満症治療後の体重再増加抑制における希少糖 D-アルロース摂取が体組成変化および歩行機能に与える影響を検討する前向き試験」

小林 俊博先生、 グラント獲得おめでとうございます!今後の研究のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。



7月4日に初期・後期研修医の先生方を対象とした内分泌サマーセミナーを実施しました。日常診療でよく遭遇する内分泌代謝疾患をテーマに研修医の先生方へ向けた講座形式でのセミナーを行いました。合計12名の先生方に参加いただき内分泌疾患の対応を基礎から学んでもらう機会になったかと思います。我々医局員も研修医の先生方に内分泌のエッセイを伝えられ大変良い機会になりました!