タイトル:Interleukin-1β decreases hepatic ATP-binding cassette subfamily A member 1 expression through p38 mitogen-activated protein kinase signaling and an H-89-sensitive pathway

本研究では、肝臓における脂質代謝に重要な役割を担うATP-binding cassette subfamily A member 1(ABCA1)に着目し、炎症性サイトカインであるインターロイキン-1β(IL-1β)が、その発現および肝細胞内の脂質蓄積に及ぼす影響を検討しました。

マウス初代培養肝細胞およびヒト肝由来HepG2細胞を用いた解析の結果、IL-1βはABCA1の遺伝子およびタンパク質発現を低下させるとともに、細胞内コレステロール量と脂肪滴の蓄積を増加させることが示されました。

さらに、このABCA1発現低下には、p38 MAPキナーゼシグナルおよびH-89感受性経路が関与し、転写調節因子PREBを介した転写制御が関係している可能性が明らかとなりました。

本研究の成果は、炎症に伴う肝細胞内脂質蓄積の分子機序の一端を明らかにするものであり、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の病態解明や、新たな治療標的の探索につながることが期待されます。

Jingya Lyu博士をはじめ、共同研究に携わられた皆様、論文の採択、誠におめでとうございます。


当講座において、研究助成金が採択されました。
【助成事業】令和8年度希少糖研究開発加速化支援事業費補助金
【研究課題名】「地域産品と希少糖を活用した食後血糖応答および代謝連関に関する機能解明研究」

福長 健作先生、 グラント獲得おめでとうございます!今後の研究のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。



当講座において、研究助成金が採択されました。
【助成事業】令和8年度希少糖研究開発加速化支援事業費補助金
【研究課題名】「肥満症治療後の体重再増加抑制における希少糖 D-アルロース摂取が体組成変化および歩行機能に与える影響を検討する前向き試験」

小林 俊博先生、 グラント獲得おめでとうございます!今後の研究のさらなる発展を心よりお祈り申し上げます。



7月4日に初期・後期研修医の先生方を対象とした内分泌サマーセミナーを実施しました。日常診療でよく遭遇する内分泌代謝疾患をテーマに研修医の先生方へ向けた講座形式でのセミナーを行いました。合計12名の先生方に参加いただき内分泌疾患の対応を基礎から学んでもらう機会になったかと思います。我々医局員も研修医の先生方に内分泌のエッセイを伝えられ大変良い機会になりました!



 このたび、Wenyi Jiangさんを筆頭著者とする論文
 “Systematic Expression and Localization Profiling of Piezo2 in Rodent Pancreatic Islets”が、
 国際学術誌 Nutrients (IF=5.8)に採択・掲載されました。
 本研究は、機械刺激を感知するイオンチャネルPiezo2が膵島、とくに膵β細胞に発現していることを明
 らかにし、さらに高脂肪食や高グルコース環境といった代謝ストレスによりその発現が変化することを
 示した重要な研究成果です。膵β細胞機能や糖尿病病態の新たな理解につながる、独創性の高い成果と
 いえます。
 Jiangさんは、分子生物学的解析、組織学的解析、画像解析、機能解析を粘り強く積み重ね、本研究を完
 成させました。今回の論文採択は、日々の努力と研究に対する真摯な姿勢が実を結んだ大きな成果です。
 Jiangさん、論文採択・掲載、誠におめでとうございます。今後のさらなる研究の発展を心より期待して
 います。