Jingya Lyu博士を筆頭著者とする共同研究論文が、Endocrine Journal誌に受理されました。
タイトル:Interleukin-1β decreases hepatic ATP-binding cassette subfamily A member 1 expression through p38 mitogen-activated protein kinase signaling and an H-89-sensitive pathway
本研究では、肝臓における脂質代謝に重要な役割を担うATP-binding cassette subfamily A member 1(ABCA1)に着目し、炎症性サイトカインであるインターロイキン-1β(IL-1β)が、その発現および肝細胞内の脂質蓄積に及ぼす影響を検討しました。
マウス初代培養肝細胞およびヒト肝由来HepG2細胞を用いた解析の結果、IL-1βはABCA1の遺伝子およびタンパク質発現を低下させるとともに、細胞内コレステロール量と脂肪滴の蓄積を増加させることが示されました。
さらに、このABCA1発現低下には、p38 MAPキナーゼシグナルおよびH-89感受性経路が関与し、転写調節因子PREBを介した転写制御が関係している可能性が明らかとなりました。
本研究の成果は、炎症に伴う肝細胞内脂質蓄積の分子機序の一端を明らかにするものであり、代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の病態解明や、新たな治療標的の探索につながることが期待されます。
Jingya Lyu博士をはじめ、共同研究に携わられた皆様、論文の採択、誠におめでとうございます。



