呂 靜雅(Lyu Jingya)先生の研究論文がNutrients誌に掲載されました。本論文は、膵β細胞の脂肪毒性に関わる遺伝子、ATP-binding cassette transporter A1 (ABCA1)発現が、糖尿病で増加する酸化LDL(Oxidized LDL)によって抑制されることを明らかにしています。酸化LDL は、細胞内情報伝達系MEK/ERK/LXR を介してABCA1のpromoter活性を抑止し、膵β細胞の脂肪毒性を惹起し、インスリン分泌を低下させている可能性を示しています。
論文の掲載、おめでとうございます。
論文タイトル:
Oxidized LDL Downregulates ABCA1 Expression via MEK/ERK/LXR Pathway in INS-1 Cells
Lyu J, Fukunaga K, Imachi H, Sato S, Kobayashi T, Saheki T, Ibata T, Yoshimura T, Iwama H, Murao K
Nutrients. 2021 Aug 29;13(9):3017.


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小林俊博先生の研究報告がJournal of Molecular Endocrinology誌に採択されました。本論文は、脂肪細胞におけるadiponectinの発現が善玉コレステロールであるHDLによって増強されることを明らかにしています。HDLはその受容体scavenger receptor class B type Iを介して、細胞内情報伝達系CaMKK/CaMKIV経路を活性化して、adiponectinの転写活性を刺激することを世界で初めて明らかにしました。HDLの動脈硬化抑制の機序として注目されます。
論文の採択、おめでとうございます。
論文タイトル:
HDL promotes adiponectin gene expression via the CAMKK/CAMKIV pathway.
Kobayashi T, Imachi H, Fukunaga K, Lyu J, Sato S, Saheki T, Ibata T, Matsumoto M, Salimah JB, Murao K.J Mol Endocrinol. 2021 Nov 1:JME-20-0211.R3. doi: 10.1530/JME-20-0211.


2021年度 世界糖尿病デー イベントを行います!(令和3年11月1日~11月30日:youtube上)
11月14日は世界糖尿病デーに制定されており、糖尿病の予防や治療継続の重要性を喚起する重要な機会となっています。例年世界糖尿病デーに合わせて当科ではイベントを開催しています。本年はコロナウイルス感染症下のこともあり、web上にて11月1日~11月30日にかけて糖尿病に関した動画配信を行うこととしております。下記URLをクリックまたはQRコードを読み込んでいただき再生リストの中から興味のある動画を視聴いただき、糖尿病に関して考えていただく機会になればと思います。どなたでもご参加いただけますので、是非お気軽にご視聴下さい!

https://www.youtube.com/watch?v=7rmIo48JdZA&list=PLBCnPWdmWpjLyA2A1tG_Jbs7zumwPiyKZ




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SALIMAH BINTI JAPAR さんの研究活動報告です。


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