香川大学医学部小児科

患者のみなさまへ

患者のみなさまへ

入院中の行事

当院では入院中の患者さんや保護者の方が安心して過ごせるように、また、少しでも楽しい時間をもてるようにさまざまな行事を行っています。
クリニクラウンの方との遊びも入院中の楽しい時間のひとつです。

2015年5月撮影

病棟にクリニクラウンがきます!

クリニクラウンとは?

赤い鼻がトレードマークのクリニクラウンは、入院生活を送る子どもたちの病室を定期的に訪問し、遊びやコミュニケーションを通して、入院中の子どもたちが子どもらしく過ごせる「こども時間」を届けています。クリニクラウンという言葉は、病院を意味する「クリニック」と道化師を指す「クラウン」を合わせた造語で、日本では2005年に特定非営利活動法人日本クリニクラウン協会が設立され、クリニクラウンを小児病棟へ派遣し、入院中の子どもたちが笑顔になれる環境をつくるために活動しています。

どんなことをしているのですか?

病気の治療のために様々な制限の中で入院生活をしている子どもたちが、思い切り笑い、主体的に遊ぶことのできる環境を作ること、それがクリニクラウンの役割です。
子どもの成長や発達をサポートするという視点を持ち、医療スタッフと協働し、子どもの療養環境の向上を目指し活動しています。
 クリニクラウンは、子どもいる病室を個別に訪問し、その子どもの興味や今の気持ちに合わせて、遊びや関わりを展開していきます。子どもからの発信や言葉がけでどんどん遊びが変わっていき、クリニクラウンのコミカルな動きや豊かな感情表現につられて、子どもたちもいろいろな表情をみせてくれます。時には、皿回しに挑戦するなど「やったー!できた!」といった達成感を感じるような関わりすることも。入院中の子どもたちに、人と関わることの楽しさを体感してもらい、病気のことを一瞬でも忘れて、子どもらしく過ごせる時間を届けていきたいと思っています。

なぜ二人一組なのですか?

二人のクリニクラウンがいると、子どもはクリニクラウンと一緒に遊ぶという選択できますし、クリニクラウン同士の面白いやり取りを見るという選択もでき、コミュニケーションの幅がひろがります。クリニクラウンが大切にしているのは子どもとのコミュニケーションです。クリニクラウンは、病棟にいる子どもたちはもちろん家族や病棟スタッフなどすべての人と関わります。これらは、病棟の療養環境をつくっているのはそこにいる人であり、人と人とのコミュニケーションを豊かにすることで、人と関わることの面白さや楽しさを子どもたちに体験してほしいと考えているからなのです。
また、病院での活動ですので、二人いることで視野が広がり、安心安全に子どもたちと関わらうことができるからです。

こどもにとってどんな効果がありますか?

クリニクラウンの関わりの中で、子どもが主体性を持つと、個性や積極性がどんどん引き出されていきます。訪問する中で、病棟スタッフや家族からは「子どもが普段見せない表情を見ることができた。」 「最近みたことのないとびきりの笑顔が見れてうれしい。」 と教えてくださることがあります。楽しくて笑顔になるだけでなく、クリニクラウンの訪問は、日常では気付きにくい子どもの成長を感じる機会にもなっています。 「緊張感の高い病室の雰囲気がやわらかくなった。」 「家族間、家族とスタッフ間の会話が増えた。」 「子どもも家族も気分転換ができた」 「自然にみんなが笑顔になっている」 という感想を伝えてくださることもあり、入院中の子どもたちが笑顔になれる療養環境を病棟のスタッフの方と一緒に支えていきたいと思います。

やりがいを感じるときはどんな時ですか?

やりがいを感じるのは、子どもが笑顔になった時です。そして、それを見たお母さんやご家族の方々が笑顔になり、その姿を通りかかった医療スタッフの方が見て一緒になって笑顔になった時、子どもの笑顔のパワーに沢山の可能性を感じ、その瞬間に関われたことにやりがいを感じます。

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