香川大学医学部小児科

教育と研修

教育と研修

国際交流活動

当医局では海外留学、海外からの研修生・留学生の受け入れ、学生教育における国際交流支援など国際交流活動にも力をいれています。
2015年9月から、ミャンマーの研修生を受け入れています。

ミャンマーからの研修生 インモン・トゥン先生

「4年と7か月が経ちました」

留学生 研究留学のため香川大学医学部小児科学講座に来て4年と7か月が経ちました。この春で博士課程を修了しますので私の香川での留学生活を振り返りたいと思います。
私は日下先生の教室にて新生児仔豚仮死モデルを用いた新生児低酸素性虚血性脳症においての新規治療法に向けて、主に水素ガスの研究をしてきました。2015年9月に研究生として留学生活がスタートし、2016年4月からは大学院生になりました。

留学当初はいろんなことにおいて未熟で知識が不十分でした。初めての一人暮らし、初めての海外留学、初めての研究、初めての学会発表など初めて経験することばかりで悩まされましたが日下先生を含め、医局のみなさんがあたたかく迎え入れてくださりました。

留学生 4年半の生活と思い出をまとめることはとても難しく、印象深い出来事もたくさんあります。最も印象深く残ったことはもちろん初めての動物実験でした。動物実験でも実際のNICUでの管理に近い環境を再現しており、最初の数ヶ月はとても緊張しました。正直に申し上げますと自分に自信が持てませんでした。しかし、研究仲間でも戦友でもあるチームの皆様に助けてもらいながら少しずつ環境に慣れるようになりました。
研究の傍ら、NICU臨床見学もさせていただきました。臨床経験の浅い私には大変役に立ちました。日本の医療とさまざまな医療関係者の役割をみて感じたことや勉強になったことが増えました。
大学院4年間で学んだことはたくさんありました。私の仕事は主に組織学的評価なので小児科だけでなく炎症病理学教室にも大変お世話になりました。サンプルの切り出しから切片作り、様々な染色法、組織学的評価など内容が盛りだくさんでした。動物実験の経過と組織学的評価、両方を行うことで私なりに臨床所見、細胞レベルでの所見、検査結果と分けることなく、個体の全体像と病態の流れをとらえる練習ができました。それがTranslational Researchの最大の利点だと思いました。
実験の結果を解析し、まとめた後は学会発表と論文記述でした。私はなぜか緊張する割には学会発表が好きでした。ついでに日本各地を観光出来るからなのかもしれません。留学期間中、私は47都道府県のうち25都道府県に行き、日本のさまざまな美しい風景を目の当たりにしました。

留学生 博士課程修了には国際学術雑誌に論文が掲載される必要がありました。アジアの留学生として日本語と英語、どちらも母国語ではないので伝えたいことはストレートに伝わらないことに悩みました。しかし指導教員の先生方のおかげでなんとか乗り越えることができました。

研究の他、香川大学小児科が主催する学会の準備をする側としての経験も積みました。IPOKRaTESではハプニングやアクシデントもありましたがみんなと一緒にいたのでとても楽しかったです。

留学生活してよかったことのもう一つは友達が増えたことです。小児科のみなさん、奨学財団の集まりや大学の行事、学会に参加することで出会いが増えました。どこにいても、いつになっても会いに行きたい、一生つながりを持ちたい、一緒に働きたいと思える人たちができました。

私の研究テーマの他にも国際共同研究に携わることもありました。ミャンマーの新生児黄疸管理においてミャンマー新生児の経皮黄疸nomogram作成にもお手伝いさせていただきました。
このように研究する目的で香川大学小児科に留学しましたが、研究の知識以上にたくさん得ることができました。臨床医、研究者、人間としてお手本となる先生方、働く女性として憧れるたくさんの先生方と出会えました。

最後に、私を家族のように大事にしてくださった、日下先生を含めた香川大学の皆様とそれぞれの家族に感謝しています。卒業後は研究のため3ヶ月間日本にいますが、母国へ戻るときは、香川大学小児科は第2の故郷としていつまでも思い出して日々の仕事に励んでいきたいと思います。

インモン・トゥン
2020年3月2日


留学生Hello, I am Yinmon Htun, a fresh graduate medical doctor from Myanmar who is here to do further studies for neonatal research.
I felt worried at first but once I’ve arrived, everyone in the Department of Pediatrics has warmly welcomed me like their family member. I felt very delighted. And also I find Takamatsu City the peaceful & lovely place. Also the city of Takamatsu is a lovely place surrounded by beautiful mountains.
I do hope that my study here would help the pediatric fields in my country. I will try my best.

こんにちは、私はインモントゥンです。医学部卒業後間もない医師で、新生児の研究に関して勉強しに来ました。
はじめは心配もありましたが、来てみたら小児科のみなさんが家族のようにあたたかく迎えてくださって、とても嬉しく思いました。また、高松市は平和で良いところで、美しい山に囲まれています。
私のここでの勉強が私の国の小児科医療に役立てることを願っています。頑張ります。



国際交流活動においては次の3つを柱にしています。

ヨーロッパ、アメリカへの海外留学を積極的に行っています。

 卒後の診療や研究のスキルアップとしてヨーロッパ、アメリカなどへの海外留学を積極的に行っています。これまでも当医局からアメリカ各地へ海外研究留学生を送り出し、現在もオーストラリアに海外留学している先生がいます。

アジア人としての自覚をもちながらアジアでの仲間作りを行っています。

 アジアの中でも治安がよく、英国式の教育を行っているブルネイ・ダルサラーム国との交流を行っています。
 交流の立ち上げから関わったブルネイ・ダルサラーム大学との国際協力(今年で10周年)を医学部間の学生交流だけでなく、研究者レベルでも進めています。また、医学部だけでなく全学的に協力できるよう更なる取組を継続して行いたいと考えます。そしてブレネイ・ダルサラーム国との関係を通し、インドネシア、マレーシア、シンガポール等の大学間国際協定を進め、ASEAN地域での独自の国際交流が行える枠組み形成したいと考えています。特に日本国の周産期・新生児医療は世界でもトップクラスの成績であるため、この領域でのアジアでの医学教育の核となる香川大学医学部を提案し、グローバルな視点を持つ人材育成を行いたいと考えています。

海外の地域で医療貢献ができるような人材育成を目指しています。

 日本では少子化が問題となり小児医療従事者の必要性を疑問視する声も聞かれますが、世界ではまだ小児医療体制が十分整っていないのが現状です。日本国内だけでなく海外へも目を向けられる人材育成を目指して海外への医療貢献(アフリカなど)を準備中です。

  •  

  • (2015.3撮影)

(2015.7撮影)

Home   >   教育と研修   >   国際交流活動