小林俊博先生の研究報告がJournal of Molecular Endocrinology誌に採択されました。本論文は、脂肪細胞におけるadiponectinの発現が善玉コレステロールであるHDLによって増強されることを明らかにしています。HDLはその受容体scavenger receptor class B type Iを介して、細胞内情報伝達系CaMKK/CaMKIV経路を活性化して、adiponectinの転写活性を刺激することを世界で初めて明らかにしました。HDLの動脈硬化抑制の機序として注目されます。
論文の採択、おめでとうございます。
論文タイトル:
HDL promotes adiponectin gene expression via the CAMKK/CAMKIV pathway.
Kobayashi T, Imachi H, Fukunaga K, Lyu J, Sato S, Saheki T, Ibata T, Matsumoto M, Salimah JB, Murao K.J Mol Endocrinol. 2021 Nov 1:JME-20-0211.R3. doi: 10.1530/JME-20-0211.


2021年度 世界糖尿病デー イベントを行います!(令和3年11月1日~11月30日:youtube上)
11月14日は世界糖尿病デーに制定されており、糖尿病の予防や治療継続の重要性を喚起する重要な機会となっています。例年世界糖尿病デーに合わせて当科ではイベントを開催しています。本年はコロナウイルス感染症下のこともあり、web上にて11月1日~11月30日にかけて糖尿病に関した動画配信を行うこととしております。下記URLをクリックまたはQRコードを読み込んでいただき再生リストの中から興味のある動画を視聴いただき、糖尿病に関して考えていただく機会になればと思います。どなたでもご参加いただけますので、是非お気軽にご視聴下さい!

https://www.youtube.com/watch?v=7rmIo48JdZA&list=PLBCnPWdmWpjLyA2A1tG_Jbs7zumwPiyKZ




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SALIMAH BINTI JAPAR さんの研究活動報告です。


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永田宙生先生の症例報告がJournal of Molecular Endocrinology誌に採択されました。本論文は、血管内皮細胞におけるscavenger receptor class B type I発現が、糖尿病で増加するadvanced glycation end products (AGEs)によって抑制される事を示しました。scavenger receptor class B type Iは血管内皮細胞においてeNOSの活性化に関わっており、AGEsはSmad1を介してscavenger receptor class B type Iを抑制し、血管弛緩を阻害することを世界で初めて明らかにしました
論文の採択、おめでとうございます。
タイトル:AGEs inhibit scavenger receptor class B type I gene expression via Smad1 in HUVECs.


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菊池 史先生の症例報告がJournal of Medical Case Reports誌に採択されました。本論文は、免疫チェックポイント阻害薬であるNivolumabで腎癌治療を受けた患者に下垂体機能低下症の免疫関連有害事象(immune-related adverse events: irAE)を発症した。しかし、腎癌治療継続のためNivolumabを継続投与し、引き続いて1型糖尿病を発症した症例を報告した。悪性疾患治療の特性上、副作用を発症しても免疫チェックポイント阻害薬を継続しなければならないケースにおいて、さらなる副作用の出現には注意が必要であることを示唆しています。
論文の採択、おめでとうございます。
タイトル:Nivolumab-induced hypophysitis followed by acute onset type 1 diabetes in patients with renal cell carcinoma