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(2024/2/17 栗林公園梅まつり)

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 研究の概要 トランスレーショナル生理学 ~基礎研究成果をベッドサイドへ~

心臓血管系を中心に臨床応用を目指した基礎研究を行っています。

高血圧、動脈硬化、肥満、がんなどの生活習慣病や有効な治療法の開発が待たれる難病など、広い視野に立って研究対象を定め、病気の仕組みを細胞内シグナル伝達の視点から理解し、それにもとづいて画期的な治療法を提案することを目標に研究を進めています。そのために必要な創薬研究にも取り組んでいます。

病態生理学的な研究を進める中で、生命現象の基本的な仕組みを解き明かし、命の神秘にせまる基礎研究も進めています。

生理学と病態生理学を表裏一体として推進し、その成果として得られる知見を社会へ還元することで、社会貢献を果たしたいと考えています。

 教育の概要 生理学Ⅱ/ 生理・薬理学実習/ 医学実習Ⅱ/ 課題実習/ 早期医学実習Ⅰ・Ⅱ

私たちが専門とする生理学は、生命現象の理(ことわり)、すなわち生体の働きとその仕組みを研究する生命科学の根幹をなす学問分野です。

生命の基本は内部環境の維持にあります。循環器、呼吸器、消化器、腎泌尿器、血液、自律神経系、内分泌系などの生体のシステムが、協調して、柔軟かつ精巧に、内部環境を調節します。

これは、静的維持ではなく、動的平衡を保ったダイナミックな調節です。人体はこの様な仕組みにより外乱に対して内部環境を頑強に保つことが可能となります。病気とはこの様な仕組みの破綻ととらえることができます。

自律機能生理学は、このホメオスタシスの仕組みを、分子~細胞~組織~臓器~個体に至る多階層で統合的に理解し、同時に病気発症のメカニズムを考える人体生理学の教育を担当しています。

次世代を担う医師および医学者に必要な科学的素養の育成を目標に医学教育に取り組んでいます。