福長健作助教の研究論文がNutrients誌に採択されました。本論文は、希少糖含有糖尿病治療食を開発し、厳格にエネルギー管理された通常の糖尿病食と 希少糖糖尿病食を比較した際に、希少糖治療食では有意に2型糖尿病患者の食後血糖値を改善させたとの結果について報告しました。これは、臨床的に2型糖尿病患者の食後血糖値抑制に希少糖治療食が有効であることを初めて立証し、この効果を持続血糖測定器を用いて詳細に解析した世界で初めての報告です。D-アルロース含有の希少糖糖尿病食は地元香川県の食品会社(ボスコフード株式会社)と共同で開発に成功しました。今後の2型糖尿病患者における新たな食事療法の可能性を見出し、ヒトに対する希少糖の臨床応用の発展に大きく寄与するものと考えられます。

論文タイトル:
A Pilot Study on the Efficacy of a Diabetic Diet Containing the Rare Sugar D-Allulose in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus: A Prospective, Randomized, Single-Blind, Crossover Study
Kensaku Fukunaga, Takafumi Yoshimura, Hitomi Imachi, Toshihiro Kobayashi, Takanobu Saheki, Seisuke Sato, Nao Saheki, Wenyi Jiang and Koji Murao. Nutrients 2023, 15(12), 2802; https://doi.org/10.3390/nu15122802


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