2017年9月2日(土)に香川大学医学部キャンパス内、臨床講義棟2階で、第17回日本内分泌学会四国支部学術集会が、村尾孝児学会長のもと執り行われました。
約80名の参加者があり、一般演題は23演題で、内分泌代謝領域の臨床・研究などを含む多岐にわたる内容でした。
特別講演として、徳島大学名誉教授の松本先生に『骨代謝研究の進歩と骨粗鬆症』のお話をいただきました。分かりやすくコンパクトに骨に関するお話までまとめてくださり、大変勉強になりました。教育講演は我々の先輩である、佐藤誠先生に『ありがとう成長ホルモン:研究と臨床への32年間』で講演いただきました。研究内容だけでなく、研究や臨床に対する先生の素晴らしいお考えに触れることができ、後輩である我々が内分泌代謝学をさらに一層盛り上げていかなければと、気が引き締まる思いがいたしました。ランチョンセミナーには静岡赤十字病院の村上雅子先生に『Weekly DPP-4阻害薬の有用性;連日製剤からの切り替え1年の経過 —CGMで見る1週間持続血糖管理を含めて— 』で講演いただきました。村上先生の日常臨床における疑問に端を発する臨床研究をうかがい、臨床における疑問をそのままにしないで、臨床研究を通じて解決に導く必要性について大学で仕事をするものとして痛感いたしました。女性医師セミナーとして、甲状腺で有名な伊藤病院より大江秀美先生に『甲状腺機能検査の測定やその解釈による問題点』で講演いただきました。普段おろそかにしがちである検査の機序について詳しく説明いただき、検査のピットホールについて教えていただき、大変参考になりました。
以上、本学会は会員の知識向上と会員の連携の橋渡しに十分貢献ででき、盛会裏に終えることができました。多大なるご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
来年は徳島大学藤井節郎記念医科学センターの特任教授、福本誠二先生の主催で徳島にて四国支部学術集会があります。次回にむけて、医局員一同、臨床・研究・教育に邁進する所存です。


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