HIV/AIDSの診療

再診時の流れ

妊娠を希望される方へ

女性がHIVに感染していても妊娠出産は可能ですが、将来の妊娠・出産の可能性を考慮した慎重な診療と治療方針の選択が望まれます。自然妊娠ではパートナーや、胎児へのリスクが生じます。男性、女性のどちらかがHIV陽性か又は双方とも陽性なのかによって、より安全な妊娠の方法は異なります。
2019.5時点で当院における人工授精は実施していませんが、実施している施設を紹介しています。
分娩に関しても、予定帝王切開とし母子感染を考慮し人工栄養を行う事により、赤ちゃんに感染しないように対策をとることが出来ます。また出産後は赤ちゃんにも一定期間抗HIV薬が必要となります。HIV陽性妊婦の診療には産婦人科・小児科・内科その他の関連専門職がチームを組んで対応します。
HIV感染の診断を受けたら、妊娠・出産・育児に不安を感じることがあるかもしれません。遠慮なく医療スタッフに相談してください。
様々な対策を取ることにより、母子感染の確率は1%以下になってきています。

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