近年、生活習慣の変化で糖尿病患者の増加が危惧されています。これまでは2型糖尿病は成人の病気というイメージがありましたが、近年では未成年においても2型糖尿病や生活習慣病が問題となってきています。香川県が実施している「小児生活習慣病予防健診の結果(概要)」においても、香川県の児童における肥満傾向の割合が男子・女子とも増加しており、血糖値の異常、脂質(コレステロールや中性脂肪)の異常、脂肪肝のリスクなど、将来的に生活習慣病の原因となる項目についても増加傾向が懸念されています。児童・生徒の身体活動量が以前に比べて減少傾向となっているとの報告もあり、注意深く見守る必要があります。こうした状況を受け、日常生活習慣や学校外での生活について正しい知識を学ぶ機会がますます重要になっています。
この課題に応えるため、香川大学医学部附属病院 糖尿病センター/内分泌代謝内科では、児童たちに身体の仕組みや生活習慣の大切さについて興味を持ってもらう契機となればと考え、課題解決型学習体験イベント「未来教室」を開催しています。
未来教室では、課題解決型学習を通じて、自分たちの身体や健康について興味を持つきっかけを提供するとともに、ご家族が一緒に健康について考え、見直す場を提供しています。「楽しみながら学ぶ」ことで、子どもたちの未来をより健康で豊かなものにすることを目指しています。
今後も、継続的な『未来教室』を開催予定としており、小学校・中学校、学童やその他ご興味のある教育関係者の方がおられましたら是非ご連絡を頂ければと思います。
担当:香川大学医学部附属病院 内分泌代謝内科 福長
TEL:087-891-2230