香川大学医学部附属病院 薬剤部

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社会人大学院 薬剤師

社会人大学院 薬剤師

私自身、上司の勧めと思い切りで、薬剤師として働きながら大学院の博士課程に行った事もあって最初は右も左もわからない状態でした。
研究に興味があった訳ではありません。
職場の先輩が1年先に大学院博士課程に進んで頑張っている姿をみて、興味本位でチャレンジしてみました。今思えば身近にそういった人がいたことがチャレンジのきっかけでした。
私が社会人大学院生となって学んだことは、与えられた研究課題の先行研究の調べ方、研究するために必要な情報の集め方、実験ノートの書き方、論文の書き方や書くための作法、プレゼンテーションのやり方、英語でのコミュニケーションなど様々です。
当時は心が何度も折れかけましたが、大学病院で仕事するうえで大切なことを教えていただきました。
私自身、博士号を取得したとしても、すぐに薬剤師の職場で評価されることは少なかったと思います。しかしながら、悩みながら、大学院で学んだことを臨床現場でいかに活用していくかを日頃から考えながら研究活動に取り組むことで、学会発表や論文の執筆が少しずつですができるようになったように思います。
臨床現場にでて初めて執筆した論文は、「エンシュア・リキッド投与時の経管チューブ閉塞要因の検索とその回避方法の検討」といった内容についてでした。仕事終わりに職場の先輩後輩に手伝ってもらい、試行錯誤しながら完成させました。完成した時の達成感はいまだに覚えています。
現在も私は、大学病院の薬剤師として、業務だけではなく研究活動を継続しています。
今となっては、薬剤師が働きながら大学院に行くことには大賛成です。迷っている人がいたら相談してください。私のように最初は分からなくても、仕事をしていくうちに研究の楽しさもわかるかもしれません。

私は薬剤部で勤務する傍ら、香川大学医学部で基礎研究を行い、博士号を所得しました。大学院修士課程で微生物研究を行っていたので細菌学教室を選択しました。医学部には様々な分野の教室が有りますので、皆さんの興味のある教室で研究を行い、博士号を取得することが可能だと思います。基礎研究をしたことが無い方であっても、教室に通うことで少しずつ実験に慣れていきます。また医学の基礎研究を行い得た知識や経験は、病態や薬を深く理解するのに役立ちます。是非皆さんにも大学病院の薬剤部に就職し、博士課程に足を踏み入れ、自らの成長を楽しんで頂きたいと思います。