香川大学医学部附属病院 薬剤部

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感染制御専門薬剤師を取得するためには?

感染制御専門薬剤師

感染制御専門薬剤師を取得するためには?

感染制御専門薬剤師の資格を取得するためには、まず感染制御認定薬剤師の資格を取得しなければなりません。感染制御認定薬剤師や感染制御専門薬剤師の申請には複数の要件がありますが、その中に「感染制御に貢献した業務内容及び薬剤師としての薬学的介入により実施した対策の内容を20例以上報告」、「感染制御領域に関する学術論文が2編以上」といったものがあります。こうした要件についても、大規模かつ研究施設としての側面も有する大学病院であれば、比較的容易にクリアすることが可能です。

資格取得にために大変だったことや、この病院でよかったこと。

資格取得のためには上記の要件以外にも、学会が定める所定の単位を履修することや認定試験への合格が必要となるため、関連学会が主催する学術大会や研修会等に複数回参加しなければなりません。さらに、資格取得には審査料や認定料などの諸費用もかかります。その点、当院薬剤部は資格取得に対する理解が深く、出張費等の諸費用を全額負担してくれたため、経済的な不安なく資格取得を目指すことができました。また、大学構内には医学部附属図書館があり、そこで試験勉強に集中できたことも個人的には大きなメリットになったかと思います。

チーム医療での役割

当院の感染制御部には感染に関わる2つのチームがあります。ひとつが感染の「予防」に重きを置くInfection Control Team(ICT)、もうひとつが感染の「治療」に重きを置くAntimicrobial Stewardship Team (AST) です。いずれのチームも、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員からなる多職種で構成されています。薬剤師は薬のプロフェッショナルとして院内の感染対策や抗菌薬適正使用の推進に貢献しています。

具体的にどのようなことを行っているのか

ICT/AST薬剤師は院内における適正な抗菌薬使用および感染症治療の推進のために、広域抗菌薬使用患者さんや血液培養陽性患者さんの抗菌薬治療が適正に実施されているかをモニタリング (監視) し、必要に応じて主治医へのフィードバック (介入) を行っています。その他、TDMによる抗菌薬処方設計、院内マニュアル・ガイドラインの定期的な見直し、院内の薬品や消毒薬の保管環境の確認等もICT/AST薬剤師の重要な役割です。