Kagawa University School of Nuring香川大学医学部看護学科 地域看護学

トピック最近の活動

看護研究(卒業論文作成)が終わりました!

2023年4月からはじまった看護研究ですが,この11月に無事に終了しました。
地域看護学ゼミ生の論文タイトルは(名簿順に)下記の通りでした。

1.ハンセン病患者への人権侵害の原因検討と新たな感染症発生時の対応の検討
2.子育て環境を整えるための保健師の支援の検討
3.統合失調症患者の家族の困難とその支援に関する文献検討
4.健康無関心層にある人の行動変容に活用可能な理論に関する文献検討

全員が文献検討でしたが,この取り組みで論文の書き方,文章の読解能力を高めることができました。また、ゼミの頻度は学生さんに決めてもらいましたが,毎週1回,金曜日に定期的に開催することになりました。その大変さも、「今はよかったと思える」と感想を述べてくれた学生さんたちに、その成長を感じました。教員も、とても充実した時間を過ごさせていただきました!
4年間の総まとめとして,各自がそれぞれの課題に向かい、それを克服できたことと思います。どうぞ、その力を信じて,これからもたくさんの困難を乗り越えてください。 皆さんの,これからの活躍に期待しています!!

チェンマイ大学看護学部学生スタディツアー:短期交流

【ウェルカムセレモニー】
2023年5月22日(月),チェンマイ大学看護学部学生5名及び教員1名が香川大学看護谷本公重学科長と歓迎式典をとりおこないました.
今回参加した学生は,2023年5月21日から5月28日の8日間,看護学科において国際学生交流セミナーに参加します.

【医学部長表敬訪問】
同日,午後から香川大学三木崇範医学部長を表敬訪問しました.
参加学生は皆明るく,約1時間の表敬訪問は,終始和やかな雰囲気でおこなわれました.

【ウェルカムパーティ】
同日,夕方には看護学科の学生が歓迎会をとりおこないました.司会の学生は浴衣を着て,参加学生も民俗衣装に着替えて終始楽しい時間を過ごしました.

看護学科の学生からは,アカペラでの歌や書道を披露しました.参加学生も学生達から奏でられる歌声に耳を傾ける様子がありました.書道のパフォーマンスでは,携帯で動画を撮るなどこちらも参加学生は興味津々の様子で出来上がる作品に釘付けでした.

参加学生より,タイについての説明が行われました.このような交流を行うことにより,文化や価値観の多様性を知ることで,より国際的な視野をもつことができます.

最後に全員で記念撮影を行い,この日は終了しました.

【最終発表会】
6日間の交流を終えて,参加学生から学びの発表がありました.

その後,このプログラムを終了した参加学生に表彰が行われました.
無事すべての日程を終了し,香川大学との国際交流は有意義な時間の中終える事ができました.

卒業式・修了式おめでとうございます!

2023年3月24日(金)に2022年度卒業式・修了式がありました。
この日を迎えた学生達をご紹介します。
香川大学大学院修士課程を修了された芳我ゼミの甲斐さんは、栄えある学長賞を授与されました。論文タイトルは「青年期にある子どもの体格に対する親の認識」で、3割を超える親は青年期にある自分の子どもの体格(痩せや肥満、標準)を誤って認識し、その誤り方に男女差があることを明らかにしました。現在、日本公衆衛生学会に論文投稿中です。
 また、掲載されましたらご報告させていただきます。

学部生では、保健師課程の学生さんで、科目「ヘルスプロモーション演習」で母子保健を選んだ4名が、挨拶に来てくれました。皆さん、とっても素敵な装いで、殺風景な研究棟に華を添えてくれました。たくさんの単位を履修し、大変な思いもたくさんしたと思いますが、無事に卒業を迎えることができたこと、心からお慶び申し上げます。

大半をコロナ禍で過ごすし、大変なことも多かった学生生活だったと思いますが、その苦労も含めて地域看護学での学びを糧に、社会人として今後の活躍に期待しています。

3月7日 神山町でフィールドワーク・ワークショップを実施しました。

四国圏の大半は中山間地域等であり、過疎化が進行している中で地域を維持していくことが課題となっています。そこで、国土交通省 四国地方整備局主催にて、創造的過疎※の考えの元、地方創生に取り組み、全国的な成功事例に挙げられている徳島県名西群神山町で、若者目線での意見を把握するための意見交換会を開催しました。
フィールドワークでは、神山町で「日本の田舎をステキに変える」というミッションのもと、様々なプロジェクトに取り組むNPO法人グリーンバレーの作田事務局長を講師に、香川大学医学部看護学科1年生、3年生、4年生(各1名)と、香川大学医学系研究科看護学先行の修士2年生(4名)が、神山のまちづくりや創造的過疎についてレクシャ―を受けました。その後、「中山間地域の豊かな暮らし ~10年、20年、30年後を見据えて~」を基本に、①中山間地域のいいところ、悪いところ、②デジタル活用も見据えた中山間地域での暮らし・働き方、③地方の豊かさ(魅力)を生かした地域活性化の3つのテーマについてワークショップを行い、若者が描く地方のイメージや今後求められる地域づくりについて再認識することができました。

※創造的過疎:過疎化を与件として受け入れ、外部から若者やクリエイティブな人材を誘致することで人口構造・人口構成を変化さ せたり、多様な働き方や職種の展開を図ることで働く場としての価値を高め、農林業だけに頼らない、バランスのとれた 持続可能な地域をつくる考えのこと

【香川大学2022年度危機管理シンポジウム DX防災×レジリエントな人づくり
〜持続可能な地域分散型社会に向けて〜】が開催されました。

前回ご紹介いたしました標記シンポジウムが、香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構の主催によりかがわ国際会議場において開催されました。
当日は、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、会場来場者を限定しオンライン同時配信にて実施されましたが、大勢の方にご参加いただいたとのことで、防災に対する興味の高まりを感じました。
基調講演「防災に向けた最新DX 活用例」では、数学で課題解決を目指す唯一無二の東大発ベンチャー企業であるArithmer(アリスマー)株式会社大田佳宏氏による最新AI技術の紹介がありました。例えば、ドローンによる空中撮影により、センチメートル単位での地形を再現し、それをもとに災害シミュレーションをバーチャルに見える化することで、住民の災害意識を高める工夫などです。最新テクノロジーによって人々の意識に働きかけ、行動変容をもたらす可能性を感じることができました。
パネルディスカッション「『レジリエントな人づくりが明るい未来を創る』では、芳我教授より看護学基礎教育におけるレジリエンスの定義と、今後育てたいレジリエントな人材育成について発表したのち、現在工学部大学院で学ぶ修士1年生の日野田さんから、これからの社会を担う若者として前向きな意見が出されました。香川県出身でデータサイエンティストとして活躍する山本氏より、地方都市を再生するためのデータ利活用の可能性について、また高松高校前校長を務めた後、博士号取得のため安全なまちづくりを研究している出射氏より、曖昧な状況において成熟した対応のできる人づくりの必要性について言及がありました。さらに、自ら起業しつつ伝統文化後継者育成支援協会代表を務め、コロナパンデミックによって多大な影響を受けた芸能・文化の継承者たちを支援した経験について紹介がありました。
南海トラフ地震の想定は確たるものとして、大災害が生じることは避けられないものとの認識が広がってきています。それぞれの立場から、それに備えて何ができるか、少しでも明るい未来をめざしてオール香川で取り組める可能性を実感できたことは、何より心強い経験となりました。
地域看護学・公衆衛生看護学を専攻するものとして、これからレジリエントな社会づくりに向け貢献していきたいと思います。

シンポジウムを記念して撮影
(左から吉田機構長、長谷川副機構長、有限会社PR木村CEO、芳我教授、メディアミックス研究所山本氏、県立高松高等学校前校長出射氏、院生日野田さん、金田副機構長)

【香川大学2022年度危機管理シンポジウム DX防災×レジリエントな人づくり
〜持続可能な地域分散型社会に向けて〜】が開催されます。

香川大学四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構が主催するシンポジウムが下記の通り開催されます。
本研究室芳我教授がパネルディスカッションにおいてパネリストとして参加します。
ご興味がある方は奮ってご参加ください。

日時:令和4年10月31日(月) 13:00〜16:45(開場12:30)
場所:かがわ国際会議場 高松シンボルタワー タワー棟6階
(香川県高松市サンポート2−1)
※オンライン同時配信

主な内容:
●機構の活動状況報告(13:20〜14:00)
●基調講演(14:00〜15:00)
演題:「防災に向けた最新DX 活用例」
講師:大田 佳宏 氏
(Arithmer株式会社 代表取締役社長(東京大学大学院 特任教授))
●パネルディスカッション (15:10〜16:40)
テーマ:『レジリエントな人づくりが明るい未来を創る』

 ※注 意
新型コロナウィルス感染症対策として、検温の実施、会場の3密回避の
措置を取ります。また、手指消毒・マスク着用へのご協力をお願いします。

詳細につきましては、添付資料をご確認ください。

香川大学2022年度危機管理シンポジウム DX防災×レジリエントな人づくり 〜持続可能な地域分散型社会に向けて〜

下記URLのホームページにも掲載しています。
https://www.kagawa-u.ac.jp/iecms/topics/29000/

3月7日、高松市ライオン通商店街で健康教室をしました!

今回は、卒業する4年生2人のラスト健康教室でした。
2人を応援してきた方たちが参加してくれました。
「毎日しよう!お口のエクササイズ―100年食べて100年笑う人生のために―」をテーマに、参加者と一緒にお口の健康がからだと心の健康につながることを参加者の皆さんと一緒に勉強しました。
卒業する2人に、参加者の皆さんから応援のメッセージをいただきました。
次回は、4月7日に「春を探しい散歩に出かけよう!―100歳まで自分の足で歩くために―」をテーマに開催します。

タイ王国チェンマイ大学とのコラボ授業「グローバルに学ぶ公衆衛生看護倫理」をオンラインにて実施しました!

2022年2月16日,23日の2日間,香川大学が部局間協定を結んでいるチェンマイ大学看護学部1年次学生さん40人と香川大学医学部看護学科・医学系研究科看護学専攻の有志学生9名でオンライン国際交流事業を実施しました。昨年5月頃より構想を練り,香川大学国際交流委員会のサポートを受けながら,感染症対策における人権をテーマに,看護職として求められる倫理観を養成することを目的として実施しました。

グループディスカッションの様子(香川大学)

今回取り扱ったのはハンセン病です。ハンセン病療養所という名の隔離施設は世界中に存在し,共通する負の遺産ですが,日本の隔離政策はその中でも異例なほど長く,今なおハンセン病から学ぶべきことはたくさんあります。一方,タイ王国ではハンセン病は過去の病との認識が強く,社会的な差別・偏見は解消されているようでしたが,その一方で,HIV陽性者への隔離政策が策定されるなど,歴史を繰り返している部分も垣間見えました。同じアジアの一国として互いの国の感染症対策を俯瞰し,時に批判的に吟味することで,国内で振り返るだけでは見えてこない課題が見つかることを期待しての実施でした。
残念なことに授業時間の制約と,オンラインという媒体での交流ではなかなか活発な意見交換ができなかったため,お互いの考え方を理解し,比較することができませんでした。そのような中でも学生は,「知らないことに気づき、知ろうとすることは,医療従事者である前に人として重要なことだと思った」「法律があると,それを基に考えてしまい,疑問をもたずにしたがってしまう。それが支援すべき対象者の人権を侵害してしまった長い歴史を作っていたのではないか」など,人権を尊重することを責務としてもつ看護職の基本的な姿勢を学んでいたようでした。


Webにアップロードして学生のプレゼンテーションを視聴している学生
(チェンマイ大学)

終了時には,修了証を発行しました。


チェンマイ大学(オンライン)と記念撮影

アフターコロナになった際には,是非,この授業を対面で実施したいですね!
これからの学生さんの活躍に期待しています!!

高松市ライオン通商店街で健康教室をしました

2017年度から毎月1回、「いきいき健康サロン―暮らし続けたいと思える街がここにある」をコンセプトとした健康教室を開催しています。
毎月、7人から9人の方たちが参加してくれています。
元気で楽しく過ごせるように、近所の人たちがお互いを気遣い、助け合いながら暮らし続けられる街になるように、参加者の方たちと一緒に模索中です。
参加者から望まれ、先輩から後輩へ、また、次の後輩へ受け継いできた健康教室です。

3月7日は、今年度卒業する4年生が「お口の健康」をテーマに健康教室を開催します。

スマートアイランド実証実験に協力し、高松市長から感謝状をいただきました

2月21日、「スマートアイランド推進実証報告会」において、大西高松市長より事業への協力の感謝状をいただきました。

国土交通省では、令和2年から離島地域が抱える課題解決のためのICTなどの新技術の実装を図る「スマートアイランド」の取り組みを推進しています。
男木島にある(有)ケノヒを代表団体としたスマートシティたかまつ推進協議会が、「令和3年度スマートアイランド推進実証調査業務」に採択され、その事業に保健師課程4年生の6名が参加しました。学生は、男木島でのフィールドワークをとおして、高齢者にインタビュー調査を実施し、生活の実態とそこから考えられる課題をまとめました。この成果をもとに、高齢者見守りスステムの導入実験が行われています。

看護研究(卒業論文作成)が終わりました!

2021年4月からはじまった看護研究ですが,この11月に無事に終了しました。
芳我担当ゼミ生の論文タイトルは(提出順に)下記の通りでした。

  1. 特定健康診査の未受診理由に関する文献レビュー
  2. 高齢運転者特有の交通事故発生要因及び交通事故を防ぐための看護職としての支援についての文献検討
  3. 看護学実習において学生が身に付けるべき能力についての文献検討
  4. 高齢者の社会参加の関連要因の文献レビュー;参加を促進する要因と参加を阻害する要因に着目して

コロナの影響を受けて,全員が文献検討でしたが,この取り組みで論文の書き方,文章の読解能力を高めることができました。
ゼミの頻度は学生さんに決めてもらいましたが,毎週1回,金曜日に定期的に開催することになりました。
皆さん,各自で課題を決めて,1週間それに取り組み,進捗状況と相談内容を持ち寄りました。
4年間の総まとめとして,自主的な学習態度が習得できたのではないかと思います。
苦労した分だけ,力がつくと信じて,これからもたくさんの困難を乗り越えてください。
皆さんの,これからの活躍に期待しています!!

演習・実習がはじまりました!

2021年4月から10月の半年かけ,「ヘルスプロモーション演習」が,7月は「統合実習」が実施されています。
「ヘルスプロモーション演習」では母子グループ6名の学生が2名ずつに分かれ,妊娠期から育児期(胎生期から乳児期)にかけ,母子家庭訪問を行います。

平日の日中には,お父さんにお会いすることができないのですが,育児にとって,いかにお父さんの役割が大きいか,
学生とともに,感じているところです。
子育ては,社会で支えるもの。
それが当たり前の社会をつくるために,どのようなことができるか,既存の社会資源について学びながら模索中です。

※許可をいただき掲載

家庭訪問では,毎回,皆さまに温かく迎えていただき、学生とともに元気をもらっています!

また,「統合実習」では,保健師課程4名の学生が地域包括支援センターに出向き,高齢者の健康長寿を 支える介護予防事業等に参加させていただきました。

人生百年時代をいつまでも元気に過ごせるよう,参加者の多くの方が熱心に介護予防のための
講話を聴き,体操に励んでいらっしゃいました。
全国的にこのような教室の参加者は女性が多く,男性に対する介護予防事業の在り方が問われています。
学生の卒業研究のテーマなどになる課題で,多く研究されてもいますが,
参考になる活動があれば,是非,教えてください!

4月より香川大学においてもJCをはじめます!

2021年4月13日(火),午後6時より下記の論文をクリティークします。

日付:April 13, 2021 担当者:Haga C
主題:The relationship between maternal pre-pregnancy body mass index and exclusive breastfeeding initiation: Findings from an Australian obstetric cohort
著者:C R. Knight-Agarwal, P Rickwood, et al.
出典:Obesity Research & Clinical Practice 15 (2021) 33–36

本研究は,オーストラリアの産科を対象としたコホートを用いて母親の妊娠前のBody Mass Index(BMI)の増加が乳児の最初の授乳形態に関連するかを検討することを目的として,2008年から2013年のデータを用いた後ろ向きコホート研究です。

Webと対面のハイブリッド方式で実施します。参加をご希望の方は,当該HPトップページ,「お問い合わせ」までご連絡ください。

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