国内で初めて小児の再発性CD腸炎に対する糞便移植(FMT)に成功しました
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国内初となる小児の再発性CD腸炎に対する糞便移植(FMT)を実施
~香川大学医学部附属病院小児科が難治性腸炎の新たな治療の選択肢を提供~
国立大学法人香川大学医学部附属病院小児科では、国内で初めて、幼児の再発性Clostridioides difficile(CD)腸炎に対する糞便移植(FMT)を実施し、治療に成功しました。糞便移植後1年が経過した現在も、再発や合併症なく良好に経過しています。
CD腸炎は、抗菌薬の使用などによって腸内細菌叢のバランスが崩れることで発症し、再発を繰り返すことが大きな課題となっています。特に小児におけるFMTの国内実施例はこれまで潰瘍性大腸炎に対する報告のみでした。当科では、重篤な基礎疾患を持ち、頻回に腸炎を繰り返していた3歳の患児に対し、院内の倫理委員会の承認およびご家族の同意を得た上で、本学医学部分子微生物学教室と連携し、厳密な衛生・嫌気管理下で準備・大腸内視鏡を用いてFMTを実施しました。
本治療の特徴および成果は以下の通りです。①国内初の小児成功例:CD腸炎に対するFMTは海外では高い有効性が報告されているものの、国内では本症例が初の実施・成功報告となります。②高い安全性と治療効果:大腸内視鏡を用いて腸管粘膜の状態を確認しながら移植を行うことで、安全性を確保しました。単回の移植により、ドナー(ご家族)の健康な腸内細菌が早期に定着し、腸内環境が正常化しました。③長期的な再発予防効果:移植後に別の感染症治療で抗菌薬を使用する機会があったにもかかわらず、腸内細菌叢の回復力が高く維持され、移植後1年間、再発や合併症を認めておりません。
香川大学医学部附属病院小児科では、これまでに培ってきた知見と分子微生物学教室等の基礎医学分野との密な連携体制を活かし、今後も難治性疾患に苦しむ子どもたちへ安全で質の高い医療を提供できるよう、全力を尽くしてまいります。


















