附属病院に県を代表する書道家・小森秀雲氏の書作品を寄贈いただきました
| お知らせ
香川大学医学部附属病院では、このたび、香川県を代表する書道家 小森秀雲氏(故人)の書道関係者を通し、病院に通われる多くの方々に書に触れて頂き、少しでも心の安らぎが得られるようにとの思いで書作品をご寄贈いただきました。
寄贈いただいた作品は3月30 日(月)より、1階に1作品、2階に3作品を展示しています(詳細は以下参照)。特に2階では壁面に作品を並べて展示しており、歩きながら流れるように鑑賞できるようになっております。院内に文化的な空間を創出することで、患者さんや来院者の心を和ませる環境づくりにつながることが期待されます。
■展示場所
・香川大学医学部附属病院 1階(外来会計カウンター横) および2階(リハビリテーション部付近の廊下東側壁面)
■1階
①作品名「寒光照鐵衣」
■2階
②作品名 金文「目目父」
③作品名「白作彝」(はくさくい)
④作品名「白と黒」
①「寒光照鐵衣」: 「寒光、鉄衣を照らす」。つまり、寒々とした月光がよろいを照らし出すという意味です。 11世紀に北宋で編纂された『楽府詩集』という漢詩集に収められている「木蘭辞」、 無名氏の作です。 中国の勇敢な少女を題材に作ったディズニーのアニメ映画「ムーラン」は この漢詩がモデルで、「ムーラン」は「木蘭」の中国語読みです。
②金文「目目父」: 金文の「目」と「父」の造形の面白さ、楽しさをモチーフとして 人の顔を作り上げたと推測されます。線の温かさと動きで人の顔 となった金文がまるで生きているようです。金文は、中国の殷末 期から周時代(紀元前11〜8世紀頃)を中心に、青銅器(銅と錫 の合金)の表面に鋳込まれた古代文字です。 甲骨文字に次ぐ古い書体で、丸みを帯びた肥筆(太い線)や、祭 祀・功績を記した銘文が特徴的です。
③「白作彝」(はくさくい): 白作彝は、中国の古代青銅器(金文)に見られる典型的な銘文の 一部です。 この言葉は、古代中国の周代などの青銅器によく記されている定 型文で次のような意味を持ちます。 白(伯/はく)→爵位の一つ(伯爵)や、兄弟の長男を指す尊称 乍(作/さく)→作る、鋳造する 彝(い)→祭祀に用いる青銅製の礼器の総称 つまり、全体で「長兄である、または伯という位の人物が、この祭器を作った」という製作の由来を 示しています。
④「白と黒」: 前衛書です。「読めない字」を「新しい字」とする作品です。 三角形をモチーフにした新しい字で、四角形や丸よりもシャー プな造形です。 字の構成の原理原則である「書き順は左から右へ、上から下へ」 を貫いた「新しい字」です。
2階の展示の様子
■展示開始
・令和8年3月30日(月)
■小森秀雲氏 経歴
・1928(昭和3)年 高松市生まれ
・1951(昭和26)年 中原一耀先生に師事
・1955(昭和30)年 日展初入選
・1956(昭和31)年 日展入選
・1973(昭和48)年 第25回毎日書道展準大賞受賞
・1989(平成元)年 香川県美術協会会長就任
・1997(平成9)年 社団法人毎日書道学会会長就任
・2001(平成13)年 墨華書道会会長就任
・2004(平成16)年 地域文化功労者文部科学大臣表彰受賞
・2017(平成29)年 旭日雙光章受章
・2022(令和4)年3月12日 逝去(享年93歳)


















