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お知らせ

「HPVワクチンキャッチアップ接種対象世代の香川大学女子学生・女性教職員への 医学部での集団接種事業」が無事終了しました。

本学で学ぶ女子学生、働く女性教職員の未来と命を守るために、ワクチン接種にて予防できる子宮頸がん予防のための、期限のあるキャッチアップ接種について、アクセスしやすい機会を設けることを目的として、希望者を対象に集団接種事業を実施しました。
2024年8月に初回募集、2025年2月に再募集を行い、延べ84名が接種を受け、無事終了しました。
 
1.活 動 名 HPVワクチンキャッチアップ接種対象世代の香川大学女子学生・女性教職員への
医学部での集団接種事業 
2.実施場所 香川大学医学部附属病院 西病棟7階 カンファレンスルーム
3.ワクチン 9価HPVワクチン
4.日  時   1回目 2024年9月3日および9月5日     30名
                  2回目 2024年11月5日および11月7日 28名
                  3回目 2025年3月11日および3月18日 26名
 
2024年8月に医学部教職員・学生及び全学にて予備アンケート調査を行ったあと附属病院での接
種希望者を募りました。アンケート調査では、医学部においても(回答 269名)9価HPVワクチン
で90%の子宮頸がんが予防できることを知っているのは75%、キャッチアップ接種が施行され
ており期限があることを知っているのは41%でした。接種希望者のうち附属病院で接種できれば
してほしいという希望は7割を超えており、実施にいたったという経緯があります。
接種後の状況についても2回目終了後にアンケートを行いました。疼痛は56%でありましたが
3日後にはほぼおさまっており、大きな有害事象はありませんでした。
ワクチンの効果や制度を知ったうえで選択していただきたいと考えていましたので、ある程度
使命は果たせたと考えています。
 
(参考)HPVワクチンキャッチアップ接種とは
子宮頸がんは現在約11,000人が罹患し、2,900人余りが亡くなるがんですが、若い世代に多いこと、原因がはっきりしていること(HPV:ヒトパピローマウイルス の持続感染)、初期には症状がないことが特徴です。日本では過去30年にわたり死亡率が低下しておりません。
2013年4月より定期接種(小6~高1)となったHPVワクチンですが、慢性疼痛や運動障害といった多様な症状にて2013年6月より厚労省が積極的接種勧奨中止を自治体に要請しました。安全性の再評価が行われ、2022年4月より積極的勧奨再開、2023年4月からは子宮頸がんの90%が予防可能とされる9価ワクチンも定期接種に組み入れられました。積極的勧奨中止期間に個別通知がなかったために接種していない世代(1997年4月2日~2007年4月1日生まれ)へのキャッチアップ接種が2025年3月を期限として行われており、約半年間で3回の接種が必要でしたが、1回でも接種をした女性は2025年4月から2026年3月まで残りの接種を公費負担とすることが昨年末に決まりました。