香川母性衛生学会
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香川母性衛生学会会長
金西 賢治
香川大学医学部医学科
 周産期学婦人科学教授
香川産婦人科学会会長

 香川母性衛生学会(以下本会)は、2000年に発足し、今年(2020年)で21年目に当たります.日本母性衛生学会の目的にもある様に、すべての女性の健康を守り、母性を健全に発達させ、母性機能を円滑に遂行させるために、母性衛生に関する研究、知識の普及、関係事業の発展をはかり、もって人類の福祉に寄与することを目標に理事の皆様および会員の皆様と一同で日々奮闘して参っております。

 私が会長に就任し2年目を迎えますが、今年は新型コロナ感染症が全世界規模で蔓延し、日本でも多くの死者を出し、社会活動の自粛から経済活動の混乱など、未曾有の事態を経験しております。しかしながらこういう時期だからこそ社会生活、経済基盤の大本である人口を支える母子保健の重要性を再確認する必要があると考えます。本邦における人口問題は、年々深刻化しているといえます。社会環境の変化による、晩婚化や晩産化だけの問題ではなく、地域社会システムの崩壊などによる育児環境の問題やシングルマザーの増加など出産、育児を取り巻く環境はますます混迷を極め、結果妊産褥婦のストレスが増加し、産褥うつ病、児童虐待など新たな社会問題も顕著化しているといえます。社会環境の変化に伴い、地域で母子を支える保健師、看護師や助産師に求められる役割もより多様化し高度なものになっています。妊娠中における様々な問題や、産褥期のメンタルヘルスケアだけではなく、月経を迎えた思春期からの女性の悩み、不妊症、不育症や高齢出産の悩み、新生児、乳幼児の健康維持に関する悩みなど社会が母子保健医療に求める要求はますます高くなっており、これまで以上に女性に寄り添ったきめ細かい継続的なケアを医療に従事する者達に求められる時代になってきたといえます。この様な社会背景のもと、本会に求められる役割もより一層大きなものとなり、学会として使命感をもち、新たな社会のニーズの変化に対応する姿勢を持つことで、これからも香川の母子と本会会員に価値あるサービスとしての研究と実践を提供していけるものと考えます。

 これからも香川県産婦人科医師のご支援をいただきながら、助産師、看護師、保健師、助産師学校、行政の皆様とともに母子保健を育んで参りたいと考えております。また、本会創立以来の歩みを回顧して、会員皆様から賜ったご協力への感謝を忘れず、より良い本学会の発展に寄与していく所存ですので、今後も変わらぬご指導、ご協力を賜りますようにお願いいたします。

・会 長: 金西賢治 (香川大学医学部医学科周産期学婦人科学教授・香川産婦人科学会会長)
・副会長: 川田紀美子 (香川大学医学部看護学科母性看護学教授)
藤田卓男 (香川県産婦人科医会会長)
宮本政子 (香川県助産師会会長)
・顧 問: 久米川啓 (香川県医師会会長)
安藤幸代 (香川県看護協会会長)
井元多恵 (香川県健康福祉部子ども政策推進局局長)
・理 事: 約20名
・幹 事: 約10名
・監 事: 2名

本会は次の各委員会およびワーキンググループ(WG)により運営する。

  • 総務委員会
  • 渉外委員会
  • 教育委員会
  • 会員管理委員会
  • 編集委員会
  • 会計委員会
  • 性の健康サポートWG