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香川大学医学部開講50周年記念特定基金

この場所で輝く ~現場の声とメッセージ~
2025.3.10
香川大学医学部
学務課入試係 宇佐美 有希さん

1. 普段どのような仕事をしていますか?
医学部3学科の入試に携わっています。募集要項の作成や願書の受付、監督者等に配布する資料の作成、各種説明会の実施などを主に担当しています。試験当日は試験場本部で監督者や警備担当者等との連絡調整や問い合わせ対応等をしています。また、入試広報として、オープンキャンパスや各種セミナーの実施、広報誌の作成なども行っています。
 
2. この仕事に惹かれた理由は何ですか?
以前より教育分野に関心があり、幼い頃の将来の夢は保育士や学校の先生でした。大学に進学し、自分で授業を選択し自由に時間割を組むようになり、自主性の高い教育体制に関心をもつようになりました。特にゼミでの研究やフィールドワークが思い出に残っています。高校までの受動的な学びではなく、関心のある分野を深く学べるところに魅力を感じ、大学に関わる仕事に就きたいと思いました。
 
 
3. 仕事で大切にしていることは何ですか?
私は効率性を重視しています。入試直前になると大量の資料作成や説明会の日程調整および出欠確認など、事務作業が多くなります。並行して、当日使用する物品の準備や試験室の設営も行うため、まとまった時間を確保することが難しいです。そこで、FormsやPower Automate、Share Pointなどのデジタルツールや、Excelで作成した計算シートなどを活用して、業務効率の改善に取り組んでいます。時間が制約されている中でミスなく効率的に仕事を進められるよう、改善できる点がないかアンテナを張りながら業務にあたっています。
 
4.仕事中にぶち当たった壁はありますか?どのように克服しましたか?
現在の部署に配属される前はずっと経理部門にいたので、学務課に異動した時に、仕事のスタイルや業務内容のギャップに悩むことが多々ありました。しかし、業務の流れを理解し、入試や委員会などに間に合うように余裕を持って準備を進めることで、順応することができました。分からないことをそのままにせず、きちんと理解することが重要だと思います。また、必要に応じて変更を加えたり、デジタル化を進めたりすることで、自己流のやり方を見出すことができました。 プライベートを充実させることでストレスを軽減できたことも大きな要因だったと思います。嫌なことは寝れば忘れるタイプなので、この性格も功を奏しているのかもしれません。
 
5.趣味や仕事のとき以外の過ごし方など教えてください
私は旅行が好きなので、いろいろな場所に出かけています。年に1回は海外旅行に行きたいと思っており、それが仕事を頑張る糧になっています。音楽も好きなので、ライブに行くこともあります。最近は、毎年モンバス(MONSTER baSH)に行っています。
 
6. 香川大学医学部の良いところを教えてください
医学科、看護学科、臨床心理学科の学生が学科の垣根を超えて一緒に学んでいるところが良いところだと思います。実際に医療現場に出たときに、医師、看護師、心理専門職が協力し合う場面もあると思います。卒業後も互いを尊重し、知識を共有しながら、活躍してほしいです。 事務職員としては、教職員が近いところが良いと思います。先生方に相談する際、私たちの考えも尊重したうえで意見をいただけるので、とても働きやすいです。
 
7. これからの香川大学に求めることを教えてください
入試係では、地域医療に従事する医師の確保に力を入れています。今年度から、年に2回、地域医療セミナーを開催しています。受験する前から地域医療への理解を高めてほしい、入学前後のギャップを少なくし、地域で活躍する医師を増やしたいという思いから始まりました。少子高齢化や南海トラフ巨大地震の発生確率の上昇に伴い、地域医療の必要性は高まっているので、地域に求められる医療従事者、心理専門職を育成してほしいと思います。
 
<インタビューを終えて>
インタビューを通じて、仕事とプライベートのバランスを大切にしながら、前向きに業務に取り組む姿勢に感銘を受けました。業務の効率化を意識し、デジタルツールを活用して改善を重ねる姿勢は、限られた時間の中で最大の成果を出すための工夫が感じられました。また、異動による環境の変化を乗り越え、大学運営に貢献している姿は素晴らしく、仕事への理解を深めながら柔軟に対応する姿勢に学ぶことが多かったです。
 
(追記)
この記事がホームページにアップされたまさにその日に宇佐美さんが文部科学省実務研修生として出向されるとの人事異動内示を受けました。正直、我々にとって大活躍されておられる宇佐美さんのご移動は大きな痛手ですが、文科省でさらに大きくなって戻ってきていただき、香大医を先導していただけることを心より願っております。宇佐美さんのますますのご活躍に大きなエールを送りたいと思います!(医学部長)