
1.簡単な生い立ちなどを教えてください。(どこで生まれた、どんな学生だった、など)
私は徳島県で生まれ、静岡県で育ちました。富士山の麓にある高校を卒業後、香川医科大学(現・香川大学医学部)に入学しました。学生時代は、学業にはあまり熱心ではなく、サークル活動(サッカー部)を中心とした生活を送っていました。留学などの課外活動には特に参加せず、英語の授業では再試験を多く受けた記憶があります。
2.普段どのような仕事をしていますか?
現在は卒後臨床研修センター長として、医師の臨床研修に関する業務全般を担当しています。主な業務は、初期研修医の先生方の勧誘、研修ローテーションの調整、労務・健康管理などです。また、指導医や協力型研修病院、行政機関との連携や調整も重要な役割です。
国際貢献活動としては、協定校であるブルネイ大学との交流や、新生児黄疸スクリーニング事業で関わっているミャンマー、モンゴル、さらに新生児蘇生法の普及事業に取り組むインドネシア、ネパール、モンゴルを毎年数回訪問しています。
小児科医としては、週1回の大学病院での外来診療と、地域病院での診療支援も行っています。

3.なぜこの仕事を選びましたか?(偶然ですか?なりたかったですか?)
香川医科大学卒業後、小児科学講座に入局し、新生児医療を専門に臨床・研究・教育に従事してきました。令和2年5月からは卒後臨床研修センターの業務を引き継ぐことになりました。
小児科医を選んだ理由は、年齢による制限はあるものの、総合診療的な視点で幅広い診療ができる点に魅力を感じたからです。新生児科医を選んだ理由は、体力勝負の側面があり、自分にもやれそうだと思ったからです。現在の卒後臨床研修センターの業務に関しては、偶然の流れで携わるようになったと感じています。
4.仕事中にぶち当たった壁はありますか?どのように克服しましたか?
仕事中は常に何らかの壁に直面していると感じています。これまでに「克服した」と明確に言える成功体験はあまりありません。むしろ、壁を回避したり、隙間を見つけてすり抜けたりしながら乗り越えてきたというのが実感です。
特に海外案件で問題が生じた場合は、正面からぶつかるよりも、少し視点を変えて調整することで、スムーズに進むことが多いです。
5.この仕事の好きなところ・面白いところは何ですか?
卒後臨床研修センターや国際協力活動は、明確な目標はあっても、その達成方法が一つではない点が魅力です。正解が一つではないため、試行錯誤しながら進めるプロセスそのものが面白く、やりがいを感じます。

6.仕事で大切にしていることは何ですか?
どのような仕事も、やるからには楽しみながら取り組むことを大切にしています。調整が必要な場面が多い業務内容ではありますが、できるだけ広い視野を持ち、関係者の皆さまが少しでもメリットを感じられるような提案を心がけています。
7.この道(仕事)を目指す人にかけたい言葉は何ですか?
小児科医を目指す方へ:日本は少子化が進んでいますが、それを心配する必要はありません。視野を広げれば、海外には日本の医療を必要としている子どもたちがたくさんいます。皆さんが世界で活躍できる場を整備することが私たちの使命だと考えています。期待してお待ちしています。

8. 香川大学医学部の良いところを教えてください
他の大学との比較はできませんが、香川大学は組織の規模が大きすぎず、さまざまな方と顔の見える関係を築ける点が特徴です。特に国際協力など前例のない活動を進めたいときには、学内の多くの部署が協力してくださり、実現可能な環境があります。
9.これからの香川大学に求めることを教えてください
私の学生時代から「さぬきの丘から世界に」という理念が語られてきました。これからは「さぬきの丘から、医療は地域に、医学は世界に」という姿勢で、必要な医療と人材を地域に送り出し、これまで培ってきた高度な医学で世界に貢献できる大学へと成長していくことを期待しています。
<インタビューを終えて>
インタビューを通じて、物事に真正面からぶつかるのではなく、状況を見極めながら別の角度からアプローチしていくような姿勢が感じられました。常に「正解」があるわけではない仕事の中で、試行錯誤を楽しむ姿勢や、柔軟に進んでいく姿に、日々の業務に取り組むうえでのヒントをもらったように思います。

すぐに寄附をする