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香川大学医学部開講50周年記念特定基金

この場所で輝く ~現場の声とメッセージ~
2025.5.23
香川大学医学部付属病院
経営企画課戦略企画係 課長補佐 浪越 俊介さん

1.普段どのような仕事をしていますか?
医学部経営企画課戦略企画係において、主に病院経営に関する企画立案および分析業務を担当しています。近年は、BIツールを活用した効率的な経営分析と経営指標の可視化に取り組み、エビデンスに基づく経営判断を支援するための情報提供に努めています。
 
2.仕事で大切にしていることは何ですか?
仕事をする上で大切にしているのは、「なぜこの業務を行うのか」という目的意識を持つことです。業務の背景や全体の流れを把握することで、単なる作業の積み重ねに終わらず、より効果的な進め方や業務改善の視点を持つことができると考えています。限られたリソースをどう活用するかを考えるうえでも、目的を見極める姿勢は欠かせないと感じています。
 

3.これぞという仕事の成功談はありますか?
「BIツールを活用した経営分析」の取り組みが、2022年度のデジタルONEアンバサダー活動の一環として、学長賞をいただいたことは、印象に残っている成功体験の一つです。日頃から、自分自身で必要性を感じて進めていたことが、組織としても意義あるものと評価されたことは大変光栄でしたし、今後の業務にも自信を持つきっかけとなりました。
 
 4.この仕事の好きなところ・面白いところは何ですか?
経営企画課としての仕事の面白さは、経営判断に関わる方々と近い距離で仕事ができる点にあると思います。課題の整理や情報の提供を通じて、意思決定に貢献できたと感じられる場面も多く、自分の仕事の意味や影響を実感しやすいところが、この仕事のやりがいだと感じています。
 

5.趣味や仕事のとき以外の過ごし方など教えてください
フットサルや釣りなどのアクティブな趣味を楽しむ一方で、FPSなどのゲームをして過ごすこともあり、そのときの気分や状況に応じてオン・オフを切り替えるようにしています。加えて、自宅では飼っている犬と過ごす時間が何よりの癒しで、忙しい日々の中でも気持ちをリセットできる大切な存在です。
 
6. 香川大学医学部の良いところを教えてください
経営企画課の立場としては、医療現場と事務部門との距離が近く、課題に対して関係者と連携しながら具体的な対応策を検討・実行する機会が多いため、自身の役割を実感しやすい環境だと感じています。近年は、経営的な視点を持って業務に取り組む部門も増えており、部門間の連携がよりスムーズになっている点も、大きな魅力のひとつです。  
7.これからの香川大学に求めることを教えてください
これからの大学病院には、限られた人材や財源の中で医療の質を維持しつつ、持続可能な経営を実現していくことが求められていると感じています。現場・事務・経営層が連携し、データに基づいた判断と柔軟な意思決定を行う体制づくりが重要だと考えます。あわせて、大学病院としての取り組みや強みを分かりやすく発信する広報戦略も、今後ますます重要になると考えています。
 
<インタビューを終えて>
限られた人材や情報といったリソースを的確に活用しながら、全体最適を意識して業務に取り組まれている姿勢に深く感銘を受けました。単なる作業に終わらせず、業務の目的や背景を踏まえて主体的に動かれる姿勢は、今後ますます求められるものだと感じます。また、BIツールの活用をはじめとしたデータに基づく判断や、経営層との近い距離での業務推進からも、柔軟で実践的な視点を持たれていることが伝わってきました。日々の積み重ねが組織にも認められている点も素晴らしいと感じました。