- 患者さんにとって最適ながん医療の提供
- 臓器横断的ながん診療を行えるエキスパートの育成
- 最先端のがん医療開発を香川大学から世界へ
教授挨拶

辻教授
臨床腫瘍学講座は、2015年2月に新設された、本学では最も新しい講座となります。対応する附属病院の診療科は、腫瘍内科となり、診療施設としてがんセンターがあります。
がんは本邦の死因の第1位であり、国民の生命や健康を守るうえでも診断から治療に至るがん診療は非常に重要です。がんの治療、特に昨今の薬物療法(抗がん薬)の進歩は目覚ましく、新規薬剤、新規抗がん薬の組み合わせによる治療法が次々と開発されてきています。様々な癌腫に対し効果を有する薬物治療が発展する一方で、薬剤により生じる治療関連毒性も多岐に渡り、より総合的かつ専門的診療の実践が不可欠となっています。患者さんの背景や精神面のサポート、多職種連携、他の医療機関との連携、キャンサーボードの開催などチーム医療が非常に重要です。
当科では、幅広いがん腫の診療を行うとともに香川県下のがん診療の統括業務も行っています。主に、がんの集学的治療(手術・抗癌剤・放射線治療など)の実施、がん治療に係る医療機関との連携の推進、がん予防・診療についての研修及び啓発活動、支持・緩和ケアの啓蒙と連携推進等を行っています。
一方で、がん診療はがんを標的とする分子標的治療の進化、がん免疫療法の登場、ゲノム解析によるがん個別化医療など新たな時代の幕開けを迎えております。
当科では特に、消化器がんや、頭頸部がん、稀少がんでは、多くの国内・国際臨床試験や治験に参加しており、大学病院ならではの先進的な診療に重点を置いております。
特に最先端の抗がん薬に関する基礎研究、臨床研究、臨床試験を進め、新薬や未承認薬の臨床導入では日本の中核施設としての役割を担っています。新規薬剤では、新規分子標的薬に加え、がん免疫療法による他癌腫に対する治験も行い、他施設とも連携して幅広い臨床応用と技術開発に努力しております。
さらに、当院は「がんゲノム医療拠点病院」として、四国では2施設の内の一つに指定され、がんゲノム分野では今後、ますます中心的役割を果たすことが期待されています。
当科では地域のがん診療の核となるべきがん診療専門医の育成を目指し、教育にも力を入れています。次世代のがん診療のエキスパート養成のため、国内外の学術活動に積極的に参加し、専門領域の修練環境も整備しております。
今後とも、皆様のご指導とご高配のもと、最先端の診断・治療、未開拓分野の研究、他施設との研修・協力体制など研修環境を充実させて参ります。何卒、宜しくお願い申し上げます。


