理 念 と 基本姿勢

  • あいさつ
  •  本院の臨床研修は、これまで大勢の本学学生ならび県外医学生から評価されており、医師育成の実績を有しています。また、研修修了後の専門研修についても指導体制が充実しており各専門医資格を着実に取得することが可能です。医師としての研鑽を積み、医療活動を通じて地域社会に貢献できる十分な環境が整っています。南病棟(新棟)・新手術棟・東西病棟の改修工事も完了し、2017年秋には、卒後臨床研修センターは改修工事後の西5階病棟に移転し、病棟へのアクセスも良く充実した研修環境が整備されました。2019年春に全工程が完了し、本院が新しくスタートを切っています。
     患者さんに対する安心・安全な最新・最善の医療提供を目指し、環境整備を進めるとともに、研修医・専攻医に対しても充実した研修環境を構築しています。臨床研修のみならず専門医資格取得にも優位性の高い本院での卒後臨床研修スタートを心より歓迎いたします。
                                  卒後臨床研修センター長
  • 香川大学医学部附属病院の基本理念
  •  患者さんの権利を尊重し、良質・安全な医療を提供するとともに、医学の教育・研究を推進し、医療の発展に寄与します。
  • 卒後臨床研修の理念
    求められる医療を安心・安全に提供できる医療人を育成します。

    卒後臨床研修の基本方針
    将来の地域医療におけるリーダーの育成
    医の倫理観を身につけ、安心・安全の医療提供が可能な医師の育成
    医療が高度化する中で、質が高く 安全な医療を提供するチーム医療の実践
    クリニカル・マインド、ティーチング・マインドならびにリサーチ・マインドの醸成
    協力型病院とさらに連携強化し、より充実した教育体制の確立
  • 本院卒後臨床研修の基本姿勢
  •  平成16年4月より新たな臨床研修制度の開始に伴い臨床研修が必修化されました。さらに、この度平成32年度研修開始者を対象に医師法の一部改正が行われました。
     臨床研修の基本理念は「医師については、単に専門分野の負傷又は疾病を治療するのみでなく、患者の健康と負傷又は疾病を全人的に診ることが期待され、医師と患者及びその家族との間での十分なコミュニケーションの下に総合的な診療を行うことが求められていること。また、医療の社会的重要性及び公共性を考えると、臨床研修は、医師個人の技術の向上を超えて、社会にとって必要性の高いものであること。このため、臨床研修については、医師が医師としての人格を涵養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度・技能・知識)を身に付けることのできるものでなければならないこと。」とされています。
     到達目標は「医師は病める人の尊厳を守り、医療の提供と公衆衛生の向上に寄与する職業の重大性を深く認識し、医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)及び医師としての使命の遂行に必要な資質・能力を身に付けなくてはらない。医師としての基盤形成の段階にある研修医は、基本的価値観を自らのものとし、基本的診療業務ができるレベルの資質・能力を修得する。」と定められています。
     経験すべき症候、経験すべき疾病・病態については、2年間の臨床研修を通じて診療能力を修得します。本院では、必修研修の診療科を院内または希望する基幹型臨床研修病院を含む協力型病院で研修し、地域医療については199床以下の協力型病院において、幅広い研修が可能です。大学病院における先進医療の経験、協力型病院でのCommon diseaseの経験は医師育成に教育効果を発揮します。
     本院のプログラムの最大の特長は、将来希望する診療科研修を早期にローテーションすることで、専門研修にシームレスにつながるオーダーメイド研修プランの策定が可能な点です。研修医の教育については、モーニングセミナー等各種の講習会、診療科の研修においては症例検討を始めとし診療スキルの修得、学会発表の経験等、様々な教育の機会を提供しています。また、本センタースタッフが研修医へのきめ細やかなサポートを行うとともに、各研修医の将来の目標・夢に向けたスキルアップ・キャリアアップを通じて、優れた臨床医を育成することをめざします。
  • スタッフ紹介
  • 臨床教育研修支援部長 :岡野 圭一(兼任 消化器外科学 教授)
  • 卒後臨床研修センター長:安田 真之(専任 准教授)     副センター長:谷 丈二(兼任 消化器内科助教)