香川大学大学院
医学系研究科臨床心理学専攻
心理実践教育学研究室

研究指導

卒業論文,修士論文,博士論文の研究では,関心や疑問を研究の問いへと整理し,文献の検討,研究計画の立案,データの収集・分析,論文執筆へと進めていきます。

問いをつくる

関心のあることや気になることを言葉にし,何を知りたいのかを具体的にしていきます。そのとき,「たぶんこうなのではないか」「こんなことが関係しているのではないか」という自分なりの見通しも大切にします。

また,人,集団,条件,時点など,比較の仕方を考えることで,問いの焦点や確かめ方が具体的になります。まだ十分な根拠のない直感や予想も,問いを組み立てていく手がかりになります。

話し合いや文献の検討を重ねながら,研究の問いを少しずつ言葉にしていきます。

文献を探し,読む

関心や疑問を,文献検索に使える研究キーワードへ落とし込むところから一緒に考えます。文献の探し方に加えて,論文の構成,目的・方法・結果・考察の読み方も丁寧に説明します。

複数の研究を読み,関連づけていく中で,これまでに明らかになっていること,まだ明らかになっていないことを整理し,自分の問いの焦点を絞っていきます。

研究計画を立てる

問いをどのように研究として確かめるかを具体的に考えます。量的調査,質的調査,事例研究,実験など,さまざまな研究方法から,問いや対象に合った方法を選びます。必要に応じて,複数の方法を組み合わせます。

対象,データの集め方,手続き,分析方法を具体化し,実施可能な研究計画を立てます。研究協力者やフィールドへの配慮,研究倫理,個人情報やデータの管理についても検討します。

データを分析し,考える

得られたデータを,研究の問いと方法に応じて分析します。自分の見通しと結果との一致やずれにも目を向け,そこから何が考えられるのかを検討します。

分析を進める中で新たな疑問が生まれたときには,「問いをつくる」,「文献を探し,読む」に戻り,別の視点からデータの見方や解釈を再考します。

論文を書く

研究の問い,先行研究,方法,結果,考察のつながりを確認しながら,文章として構成していきます。文章を書いたら,教員が対面やメールでコメントや問いを返し,それを受けて学生が考え,書き直します。

この往復を重ねることで,研究の内容や表現が少しずつ明確になっていきます。

学会で発表する・投稿する

研究成果は,内容に応じて学会発表や論文投稿へつなげます。発表の準備や論文の執筆を通して,研究の問いや結果をあらためて整理します。

学会での質問や意見,論文査読でのコメントを受け,外からの視点と自分たちの考えを行き来させながら研究を問い直します。こうしたやりとりも,研究をさらに育てる機会になります。