放射線って?
放射線を観察する方法のひとつに,“霧箱〈きりばこ〉”という装置を利用して放射線の飛跡を可視化する方法があります。
霧 箱
自作大型霧箱によるアルファ線の観察
この霧箱には,ラドンガス(220Rn)を注入しています。注入されたラドンガスは,220Rn→216Po→212Pb→212Biといった順序で,各々の元素が,アルファ線などの放射線をだしながら,順次変化していきます。これを“壊変”と言います。たくさんの飛跡が,霧箱内のあちらこちらで飛び交っている様子がうかがえます。
市販霧箱によるアルファ線の観察
アルファ線の飛跡は,小さな飛行機雲のような白いスジとして見えます。ちょうど線香花火のように,次から次へと現れては消えていく様子がうかがえます。
装置:島津理化器械,WH-10N(高温拡散形)
線源:241Am