本研究部門は香川県の推進する糖質バイオクラスター事業*の一環として2003年9月16日に香川医科大学に設置されました**。10月1日に香川大学と香川医科大学が統合したことで、現在は香川大学の総合生命科学実験センター所属となっています。本研究部門は、糖鎖研究が主体となった産学官連携によって地域産業の活性化、ベンチャー創出などの育成につなげることを明確な目標としています。実際の研究では、生物が利用している糖鎖の構造と機能の相関を「構造比較グライコーム」という観点から解析する事を研究レベル、および事業化の両面から取り組んでいます。中でも糖鎖研究の最大のネックであるさまざまな「天然糖鎖調製」の部分を担うことによって多岐にわたる機能解析への道を開くことが当研究部門の最大のテーマと考えます。

*香川県が推進する構造改革特別区域計画(特区)事業

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou2/sankou/030425/030425
keikaku.html

**自治体から国立大学への寄附は従来禁じられていましたが、2002年における「地方財政再建促進特別措置法」による規制緩和により可能になったもので、都道府県レベルでは初めてのことです。2002年度から5年間で総額1億円を県が大学に寄附する予定です。

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県発表記事:
http://www.pref.kagawa.jp/kocho/kisya/15_8_25.html

糖鎖機能解析研究部門の歴史
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歴史
研究内容
業績
メンバー
マップ
リンク
   
設立以降の主な出来事
H15.9 寄附研究部門設立(香川医科大学),宮西伸光助手着任
H15.10 香川大学統合により総合生命科学実験センター所属に変更
H16.1 中北愼一客員助教授着任
H16.3 フロム香川「糖鎖解析による創薬等研究グループ」ガルファーマ・シーバイオンと共同研究
H16.4 住吉渉研究補助員採用
H16.11 学内機能糖鎖プロジェクト(代表・農学部竹川教授)開始
H17.7 経済産業省ネットワーク事業「KAGAWA機能糖鎖フォーラム」発足
H17.7 農学部レンタルラボ入居
H17.7 上記ネットワーク事業の一環として「標準糖鎖供給ビジネス」研究会発足(増田化学工業)
H17.7 経済産業局「地域コンソーシアム」プロジェクト(代表・医学部山内教授)でガルファーマと共同研究
H17.9 フロム香川「標準糖鎖供給研究グループ」増田化学工業と共同研究
H18.6 「標準糖鎖の大量生産に成功」でプレスリリース(香川県庁)
H18.10 NEDO「大学発特許実用化研究助成」プロジェクト(代表・平林客員教授)で増田化学工業と共同研究
H20.3.31 寄附研究講座(糖鎖機能解析研究部門)閉講
H20.4.1 寄附研究講座(糖質バイオ研究部門)開講
H20.4.1 糖鎖機能解析研究部門,大学移管
H20.7.29 寄附研究講座(糖鎖機能解析研究部門)閉講記念講演

糖鎖機能解析研究部門(香川県) 最終報告書(平成20年3月) PDF