私達の研究室は、香川医科大学医学部•内分泌学講座(基礎系講座)として

発足し、旧香川大学との統合によって2003年10月に香川医科大学医学部医学

科•生体分子医学講座•分子細胞機能学として再出発しました。私自身は1997年

に当研究室に赴任し、医学科で3年生を対象にした内分泌学(いわゆるホルモン

学)の講義•実習を担当しています。 研究では、動物レクチンの1種であるガレク

チンの構造と機能解析をとおして、ヒトの体がもつ生体防御機能(自然免疫系/

補体系など)や発生(細胞の増殖分化や初期の胚発生)の仕組みを明らかにし

たいと考えています。ただ、タンパク質、核酸、脂質、糖質など主要な成分をくま

なく解析することを基本にしながら、発生学や免疫学などに関わる「面白いこと/

誰もやっていないこと」があれば果敢に挑戦してゆきたいと考えています。現在、

スタッフは私を含めて3名です(小川助教がヒト、マウス、ツメガエルのガレクチン

の機能/情報伝達系の解析;野中助教がガレクチンの立体構造解析)。助教の

先生にはガレクチンの研究を担当してもらっています(それ以外にも興味あるこ

とをコッソリとやっているようです)。大学院生が少ないのが悩みですが、学内外

の老若研究者や学生との共同研究をとおして、ここ香川「うどんだけじゃないうど

ん県
」からユニークな情報が発信できるよう頑張りたいと思います。


                                       中村 隆範

                       


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