| 医学部 | 附属病院 |

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三次元画像
肺癌術前の肺動脈と肺静脈の評価(上段左)、心臓バイパス術後の冠動脈と心筋の生存性の評価(上段中)、
脳腫瘍術前の動脈と静脈の評価(上段右)、左下肺動脈の肺塞栓とデュアルエナジーCTによる肺血流の灌流域の表示、原因となった左下腿の深部静脈血栓(下段)
MRIは磁気を使って、生体内の情報を画像化する装置です。CT検査と似たような画像が撮れますが、CTでは見分けられないような組織の違いが見えたり、造影剤を使わなくても血管の状態がわかったりします。 また、X線を使わないため被ばくはありません。一方で、骨の表面のような硬い部分の描出は苦手で、CTよりも検査時間が長く、空気や金属の影響を強く受けます。このため、検査目的によってMRIとCTは使い分けています。なお、検査室内は強い磁場空間となっているため、金属類の持ち込みやMRI対応でない金属が体内にあるときは検査できないので注意が必要です。 当院では現在、3台のMRI装置が稼働しており、このうち2台は3テスラの高磁場装置です。高磁場装置の使用で、検査時間の短縮やより詳しい画像が得られるようになり、日常診療に貢献しています。
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香川大学は2002年に中四国で最初にPET装置が導入された施設であり、その経験数は中四国では随一です。2010年にはPET装置とCT装置が一体となったPET-CT装置が導入され、形態を評価するCT画像と機能を評価するPET画像を組み合わせることでより診断の精度を上げることが可能となりました。さらに2020年には半導体を使った最新のPET/CT装置が導入され、より画質の良い画像が得られるようになっています。 また、サイクロトロンという核種(PET検査で用いる薬剤)の合成装置を持つことも我々の施設の特徴です。一般的にPETと言えば18F-FDGという核種を用いた検査を指すことが多く、この核種は企業供給されているためサイクロトロンを持たない施設でも検査を行うことが出来ます。
それに加えて当施設では 11C-メチオニン、18F-FLT、15O-ガスなどの新しい核種を用いたPET検査も行っています。最近の検討では11C-メチオニンは脳腫瘍と脳腫瘍以外の病気との鑑別に有用との結果が出ています。 18F-FLTはDNA合成に基づいた細胞増殖能を評価できるため 18F-FDGよりも悪性腫瘍の性質を調べることが出来るのではないかと期待されています。
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肺癌 CT肺条件(上左)、縦隔条件(上中)、PET画像(上右) PET/CT画像(下) |
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Interventional Radiology(IVR; 画像下治療)は血管撮影装置やCT、超音波など画像診断装置と組み合わせ、細い医療器具(主にカテーテルや針)を駆使した低侵襲治療で、さまざまな疾患に対し行っています。血管撮影装置はIVR-CTと呼ばれるCTと一体型の装置で、より高度な治療が可能です。IVRには大きく血管系IVRと非血管系IVRの2種類に分かれます。
血管内にカテーテルを挿入し造影剤という薬を入れX線で撮影しつつ行います。悪性腫瘍に対する抗がん剤注入療法や外傷性出血に対する止血術、動脈硬化に伴う血管狭窄に対する拡張術など適応は多岐にわたります。
造影剤が血管外へ漏出している箇所(出血部位)までカテーテルを進め塞栓物質を注入します。
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胃静脈瘤に対し流出路をバルーンカテーテルで遮断したのち瘤内に硬化剤を充填します。
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血管以外の組織を対象とし、術後の腹腔内膿瘍や胆管狭窄に伴う胆汁うっ滞に対するドレナージ術、CTガイド下生検などがあります。
リアルタイムに表示される3断面CT画像を確認しつつ生検針を標的結節に命中させ組織を採取します。
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