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研究紹介

組織工学

組織工学とは

形成外科・美容外科は体の形態を美しく変えることを目的とする診療科です。対象となる組織のボリュームが不足している場合には、組織を追加する必要があります。例えば鼻を高くしたり、額の部分を盛り上げたりする場合には、もともとの骨や軟骨に加えて、骨や軟骨を新たに足さなくてはいけません。従来はこのような場合、身体の他の部位から組織を採取して移植を行っていました。しかし近年、自分の組織を少量採取し、実験室で増やすことができるようになりました。このように、少量の組織からより複雑な機能を持つ生体構造物を作成する技術を組織工学と呼びます。

香川大学形成外科においては、軟骨培養のパイオニアである矢永博子博士と共同で、軟骨の培養と移植の治療に取り組んでいます。

矢永法により軟骨培養・移植の説明図
(Yanaga H, Imai K, Tanaka Y, Yanaga K. Plast Reconstr Surg. 2013;132:1467-77.より抜粋)

香川大学で推進している再生医学プロジェクト

鼻や頭・胸の形を修正するため、耳から採取した少量の軟骨をもとに移植用のブロックを作成し、移植を行います。
左図は矢永式培養法により作成された組織を用いて、鼻の形態を治療しているところです。
(Yanaga H, Imai K, Tanaka Y, Yanaga k. Plast Reconstr Surg. 2013;132:1467-77.より抜粋)

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