卒後臨床研修
医師国家試験に合格後、2年間の卒後臨床研修が始まります。
香川大学医学部附属病院における卒後臨床研修プログラムは、附属病院および協力病院での研修、将来目指す専門科でのプログラムを自由に選択でき、ライフスタイル・キャリアパスに沿った充実した研修が可能となります。
2022年度 卒後臨床研修プログラムは、「2022 MANDEGANプログラム」「2022 小児科プログラム」「2022 産婦人科プログラム」の3つのプログラムで構成されています。
「2022 MANDEGAN」では、2年の間に8カ月の「選択コース」が組み込まれています。ここで「脳神経外科 選択コース」を選択しますと、脳神経外科中心の卒後臨床研修を行うことができます。
脳神経外科 選択コース
「脳神経外科 選択コース」では、脳神経外科疾患に対する診察、術前検査、診断、治療(手術)、術後管理を基本研修項目とします。脳から脊髄・末梢神経に至るまでの正確な神経所見の取り方、画像所見の見方、術前診断(鑑別診断)をしっかりと研修し、将来において脳外科領域の基本的診察(診療)ができる能力の獲得を目指します。
緊急の処置を要する疾患である、頭部外傷(脳挫傷、急性硬膜外・下血腫など)、急性期脳血管障害(脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞など)においては、救命救急センターと連携して、救急処置・診察・検査、緊急手術、急性期ICU管理、亜急性期管理・リハビリなどを研修するシステムを構築しています。また、脳神経外科疾患のみならず、あらゆる救命救急疾患への対応・処置を研修できます。救命救急センターには、当科から常時2-3名の医師を派遣し、脳神経外科的救急疾患に常時対応しています。
手術においては、穿頭術、開頭・閉頭術を執刀医および助手として研修し、脳血管撮影ではシースの挿入、シース抜去後の圧迫止血法、シミュレーターを用いた基本的なカテーテル操作法を習得します。また、顕微鏡下での手術手技(マイクロサージェリー)を、実際の手術用顕微鏡下に練習用のモデル、Cadaver、ラット等を用いて卒業後の早い段階から練習・習得することができます。
(詳細は、「専門医研修」のページも参考にしてください。)
卒後臨床研修~専門研修で習得する手技等
処置の内容 | |
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一般診療・検査 | 神経学的診察法 一般的問診、視診、触診、聴診、インフォームド・コンセント 画像診断・検査・読影 頭部XP、CT、MRI、MRA、MRV、MRS、PET、SPECT、脳波 脳血管撮影(DSA)、頚部超音波検査、経頭蓋超音波検査 |
病棟・救急処置 | バイタルサイン:呼吸状態、血圧、脈拍等の確認 採血、血液ガス分析、心電図、胸部XP 末梢輸液ルート確保、中心静脈輸液ルート確保、心臓マッサージ 気道確保、気管内挿管、気管切開、人工呼吸器設定・管理 腰椎穿刺、脳室・脳槽・腰椎ドレーン管理、術後創傷処置 |
手術 | 穿頭術 脳室ドレナージ術、慢性硬膜下血腫に対する穿頭洗浄術 シャント手術 脳室腹腔シャント術、腰椎腹腔シャント術 開頭術 開頭血腫除去術(急性硬膜外・下血腫)、内・外減圧術、頭蓋形成術 顕微鏡手術 開頭血腫除去術(脳内血腫)、浅側頭動脈-中大脳動脈吻合術 脳動脈瘤クリッピング術、頭蓋内腫瘍摘出術、その他の手術 |
「脳神経外科 選択コース」到達目標
① 患者の病態把握のための病歴聴取,神経学的検査ができる。
② 各検査を自身で的確に施行でき,正確な診断ができる。
③ 救急患者の処置が的確にできる。
④ 手術患者の術前後の全身管理ができる。
⑤ 患者,家族との信頼関係を築き,病態の説明が的確にできる。
⑥ 症例呈示,学会発表などが適切にできる。
⑦ 脳神経外科チームの一員として円滑に仕事が進行できる。
実際の研修医は、どのような生活を送っているのでしょうか?
ちょっとのぞいてみましょう。
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担当:医局長