研修医の生活
8:00 出勤
担当症例の回診、検査結果等を確認して、カンファレンスに備えます。
指導医と一緒に、教授回診やカンファレンスで提示する内容を確認します。
朝食はしっかりとりましょう。
8:30 カンファレンス
カンファレンスで担当症例のプレゼンテーションを行います。脳神経外科全体で、1例ずつ綿密に治療方針を検討します。「どのようにして治療方法が決定されていくのか」を勉強します。
指導医の鋭い質問に答えます。カンファレンスも、大切な勉強の場です。
10:00 シュライバー
教授の外来診察に同席し、診療の補助を行いながら、外来患者さまに対する「実際の診察、投薬、検査指示等」を勉強します。
患者さまに対する接し方や、紹介元の施設との連携、紹介状や診断書の作成方法等を学びます。
いずれ、ひとりで外来診療を行う日がやってきます。その時のために、しっかりと身につけましょう。
12:00 昼食
院内の職員食堂、スターバックス、学生食堂で食事をとります。売店でお弁当を買ったり、医局に出前を頼むこともできます。
「○○が作ってくれたお弁当」をいただいた後は、お弁当箱をしっかり洗います。円満な私生活を送る方法を身につけます。
13:30 脳血管撮影検査
動脈内にカテーテルを挿入し、造影剤を注入して脳の血管を写します。安全に検査を行うためには、十分なトレーニングが必要です。
当施設に設置している高精度の脳血管撮影・脳血管内治療シミュレーターで、200回以上の練習を行い、指導医のテストに合格すれば、実際に検査を行うことができます。
16:00 病棟業務
カルテを記載します。カルテは大切な公文書ですので、記載方法等は指導医がしっかり教育します。検査、注射、内服薬、食事、リハビリ・・・様々な指示を行います。
術後処置、ルート確保、採血、中心静脈ラインの挿入、胃管の挿入、腰椎穿刺、腰椎ドレーンの挿入、気管カニューレの交換、人工呼吸器の設定、ドレナージ管理・・・様々な手技を習得します。
18:30 夕食
独身のうちは、日々の食事をどうするかも大切な問題です。研修センターの仲間と飲みに行くのもよし、自炊するのもよし。
時には売店のお弁当で済ませ、遅くまで勉強することもあります。一人前の医師になるためには、研修医の間にしっかりと勉強するくせをつけておく必要があります。
頑張っていると、先輩から食事のお誘いがあることも。
研修医の生活
8:00 病棟カンファレンス
医師、看護師、リハビリ、ソーシャルワーカー、薬剤師により、入院している患者さまひとりひとりについてカンファレンスを行います。
患者さまに対して多方面からアプローチし、お互いに連携をとりながら、最良の医療サービスを提供します。「チーム医療」について学び、チームワークの大切さを理解します。
9:00 教授回診
教授回診で、必要なプレゼンテーションを行います。
教授や他の医師に担当患者さまを診察していただき、患者さまの状態を脳神経外科医師全員で共有します。自分の「診立て」を確認することができます。
担当医は、患者さまの状態をしっかり正確に把握しておく必要があります。自然と、「患者さまをしっかりと診る」くせが身に付きます。
10:00 手術
まずは、外科手技の基本から習得します。手術は見学するだけではなく、実際に自分で手を動かさないと、上達しません。
消毒から、糸結び、皮膚切開、穿頭、開頭、顕微鏡手術・・・・手術を行うためには、段階的な、安全で確実な技術の習得が必要です。研修医の上達レベルに合わせて、個別にしっかり指導します。
12:00 おやつ
ちょっとひとやすみ、は医局で。医局の設備です。
コーヒーメーカーでおいしいコーヒーを。冷蔵庫には、ジュースやお茶など。出張のお土産などのおやつも充実。テレビ、新聞、コンピューター4台、プリンター、スキャナ、頼りになる秘書さん2人。
脳神経外科関連の専門書や雑誌も充実。練習用の顕微鏡2台、頭蓋骨や脳、血管の模型。勉強に困りません。
13:30 PET検査
PET検査:脳腫瘍の診断、悪性度の評価、脳血管障害における脳の循環・代謝、その他、様々な脳疾患について検査します。
PET検査装置は、国内でも限られた施設にしか設置されていません。脳はまだまだ未知の臓器であり、脳や脳疾患の謎を解明するため、重要な検査機器です。多くの学術論文を発表しており、脳の解明に寄与しています。
16:00 緊急手術
慢性硬膜下血腫や脳室ドレナージなど、まずは穿頭術から執刀します。経験を積んできたら、開頭・閉頭術、外傷などに対する血腫除去術、さらに脳内血腫などの顕微鏡手術を行うことができます。
もちろん、安全に手術を行うためには練習と経験が必要ですので、指導医が確認しながら、ひとつずつステップアップしていきます。
18:00 手術の練習
自由時間を利用して、顕微鏡手術、脳血管撮影・脳血管内手術(スキルス・ラボラトリー)などの練習をします。
器用、不器用などは、実はあまり関係がありません。練習すれば、必ず上達します。(上達するまでの時間は関係があるかも。)
十分な環境はそろっています。あとは、あなたの「やる気」次第です。
20:00 ごほうび
今日は親睦を深めるため、夕食&飲み会です。
当施設の脳神経外科は、アットホームな雰囲気で仲が良く、みんないい感じです。
さあ!明日も頑張りましょう!
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【連絡先】香川大学医学部 脳神経外科
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担当:医局長