治療にかかる費用について
漏斗胸の手術は保険収載されておりますので、健康保険の適応となります。
初回手術に関連して発生する費用は、初回手術においては総額で約120万円~150万円ですので、仮に3割負担とすると40~50万円を一旦お支払いいただくことになります。しかし必ずしもそのすべてを負担していただく必要はありません。公的な制度をうまく活用すれば、実質の負担分についてはさらに金額を抑えることができます。手術を受けられる患者さんの年齢に応じて、利用できる制度は異なります。
なお、香川大学付属病院は高度の医療を提供することができるとして厚労省から認定されている医療機関(特定機能病院)ですが、基本的な治療費用は普通の医療機関と変わりません。
●18歳以上で手術をお受けになる場合
全国健康保険協会の定める「高額療養費制度」を利用することができます。高額療養費の限度額申請をされれば、月あたりに支払うべき医療費に上限が設定され、上限を超える部分については還付がされます。例えば、ある方の上限医療費が例えば8万円であり、治療費の自己負担分が45万円である場合、差額の37万円については事後に還付がなされます。この上限額は収入に応じて異なり、2万円~12万円程度の範囲です。
●18歳未満の場合
少子化を抑制しようとする国の方針のため、乳幼児および学童における医療費の支払いに関してはかなりの優遇措置があります。自立支援医療制度の適応申請をされれば、数千円~1万円程度の自己負担分となります。お支払になる金額はお住まいの市、区、町によって異なりますので、保健福祉課にお尋ねしてください。また、高収入のご家庭においては自立支援医療の適応とならない場合もあります。この場合には上記で述べた、高額療養費制度を利用することになります。
自立支援医療(育成医療)の概要(厚生労働省)
- 個室を希望される場合には、香川大学医学部附属病院の「入院中のお部屋」のページをご参照ください。
- 香川大学形成外科においては、特に難易度の高い症例に対しては、工学的技術を応用したシミュレーションを行っていますが、これについての追加費用は、現在のところいただいておりません。