PET検診

PET検査では、胸部から骨盤部までを撮影し、悪性腫瘍などの病気がないかどうか、一回の検査で調べることができます。このため、通常の検査では調べない部位のがんを検出することができます。

しかし、PETには苦手なことがあります。
PET検査では、早期胃癌は診断できません。前立腺癌を見つけるのも苦手です。胃癌の診断には胃カメラが最も優れています。前立腺癌をみつけるにはPSAという血液検査が優れています。

PET検査だけでなく、いくつもの検査を組み合わせることにより、がんの早期発見が可能になります。

CT装置PET/CT装置では、ポジトロン断層撮影(PET)での機能画像とコンピューター断層撮影(CT)での形態画像の両方が得られます。
また、総合病院の特徴を生かし、二次検診体制、治療を要する場合のアフターケアーは、万全の体制を確立しています。

あなたの身体は、あなただけのものではありません。
大切な人のためにも『PET検診』を強くお奨め致します。
笑顔と安心で毎日が過ごせるよう、1年に1回は定期的に健康診断を受けましょう!

本院でPET検診をご希望の方は、3ヵ月以内に人間ドック健診を受けられた方に限ります。(検査結果のご提出をお願いしております。)

これまで難しかったがんの早期発見を可能にしたPET検査ですが、全てのがん細胞を見つけられるわけではありません。
PET検査の特性上、以下の場合や部位は、発見・判定が困難であるといわれています。PETに加え、ほかの検査方法を併用して見つけ出す必要があります。

PET検査の苦手な部位やケース

  • 胃や食道などの消化器官粘膜に発生するごく早期のがん
  • 小さながん細胞が、散らばって存在する場合
  • 糖を必要としないがん細胞
    …まれにこのようながん細胞もあり、その場合は発見できないこともあります。
  • 炎症を起こしている部位
    …FDGが集まりやすいため、がんと判別が紛らわしいことがあります。
  • 正常でもFDGが集まる臓器:泌尿器科系・脳・心臓・肝臓
    …もともと多くの糖を消費する(脳・心臓)
    …投与した薬が尿として排出される経路である(腎臓、尿道、膀胱)
  • 肝細胞がん、胆道がん、白血病など
    …これらに対しては有用性が低いといわれています。
  • 糖尿病の方
    …FDGが筋肉に集中しやすいため、検査の精度が落ちる場合があります。 血糖値が150~200mg/dlを超えている方は診断が難しいとされています。
  • 一部の肺がん、甲状腺がん、胃がん
    …PETの得意とするこれらのがんも、全て発見されている訳ではなく、まれに見つからないケースもあります。

上記の理由によりこれらの器官や場合では、広範囲に反応がでてしまったり、正常な場合との判別がしにくくなったり、反応が出なかったりして、見つけられない場合があります。

また、通常のエックス線レントゲンと同じく、妊婦、または妊娠の疑いのある方は受けることができません。

検査項目

PET/CT検査:ポジトロン断層撮影 (PET: Positron Emission Tomography)/コンピューター断層撮影 (CT:Computed Tomography)

検診日 火曜日(2名予約制)
所要時間 午前10時00分から(撮影準備を含めて約2時間)
午前10時30分から(撮影準備を含めて約2時間)
料金 88,000円(税込み)
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