「ささえる、つながる、リードする」
当院は1983年(昭和58年)に香川医科大学医学部附属病院として開院してから約40年間にわたり、県内で唯一の大学病院として地域の高度医療を担い、多くの人材を輩出し、明日の医療につながる研究を続けてきました。このように、高度医療、教育、研究という3つの使命をもつ病院は、国から特定機能病院として承認され、特段の役割が期待されています。
当院はこれらの役割を果たすべく、さまざまな先進的取り組みを行っています。2016年から稼働している新手術棟では、最先端のロボット手術、術中MRI撮影で精密な手術を可能にするナビゲーション手術、心・血管X線撮影装置を組み合わせたハイブリッド手術を行い、最新の手術を提供しています。病棟・外来でも、高度ながん治療、周産期医療、救命救急医療などを積極的に展開し、地域医療を幅広く支えています。さらに、猛威を振るう新型コロナウイルス感染症に対しても、香川県や県内医療機関と連携して取り組み、重症患者さんや妊娠中の患者さんを受け入れて、「最後の砦」としての役割を果たしています。
こうしたさまざまな取り組みを、医師・看護師・薬剤師・診療放射線技師・臨床検査技師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士・臨床心理士などの多様なメディカルスタッフや事務部門の職員がやりがいをもって協力し合い、それぞれの職責を全うしながら進めています。また、こうした高度医療を陰で支える重要な部門として、医療安全管理部があります。複雑かつ患者さんの命に関わる無数の医療行為を安全に行うには、人間が正しい手順で仕事を進めるためのシステム作りが重要で、私たちも不断の努力でそのシステムを維持し進化させています。
さらに当院は、こうした従来からの医療を継続するだけでなく、臨床研究支援センターのサポートのもと、次世代医療の候補である新規治療の臨床試験を多数行うとともに、国内外の研究機関と連携して、さらに先を行く先進的な研究を行っています。また、明日の医療を担う優秀な人材を多数育成し、地域全体の医療を支えています。こうした大学病院・特定機能病院が担う役割を果たすべく、職員一丸となって職務を全うしています。
当院には、「ささえる、つながる、リードする」というすばらしいキャッチフレーズがあります。まさしく、地域の皆さんをささえ、皆さんとつながり、皆さんをリードして、地域の医療をさらに充実させるとともに、明日の医療を切り開いていきます。
令和3年10月1日
香川大学医学部附属病院長 門脇 則光
病院執行部
副病院長
杉元 幹史(診療・医療安全担当)
堀井 泰浩(経営・評価担当)
横井 英人(研究担当)
岡野 圭一(教育・広報・地域連携担当)
阿部 慈 (医療の質管理担当)
横川 利子(総務担当)
左から:阿部 副病院長(医療の質管理担当)、横川 副病院長(総務担当)、岡野 副病院長(教育・広報・地域連携担当)、門脇 病院長、横井 副病院長(研究担当)、杉元 副病院長(診療・医療安全担当)、堀井 副病院長(経営・評価担当)