香川大学医学部は、讃岐平野を見渡す三木町の丘にあります。1978年に香川医科大学として医学科が創設された後、看護学科次いで臨床心理学科が開設され、現在に至っています。香川大学医学部では医療系3学科が連携し、人間性豊かな医師・看護師・心理援助者や研究者の育成を通じて、人々の健康増進と医学の進歩に貢献しています。
低学年時には総合大学としての強みである全学共通教育等を通じて、大学生に必要な知識や教養を幅広く習得することができます。専門教育が始まる2年次以降では、自らが疑問を持ち、それを自らの力で解決できる能力を培うことを重視した教育が展開されます。また、3学科とも病院での実習には力を入れており、患者さんから直接学ぶ機会を重視した教育を行っています。医療人としてのプロフェッショナリズムはここから涵養されると考えるからです。また、医学部に進学する学生には研究心があります。そのマインドをサポートするために、低学年のうちから興味ある研究に触れることのできるカリキュラムを用意しています。香川大学医学部は、研究の面白さや探求心が育める環境に加え、熱心で専門知識を有する教員によるサポート体制を整備しています。自発的に研究に没頭する多くの学生はその成果を学会発表や英文学術雑誌に発表しており、将来の活躍に繋がることが期待されます。
国際感覚を養うために国際交流を積極的に進めています。現在、イギリス、タイ、ブルネイ・ダルサラーム、米国、中国の大学への学生の派遣・短期留学、およびこれら各国の大学・医科大学からの学生の受け入れなど、双方向的な交流を精力的に実施しています。海外留学を経験した学生には、国際感覚の修得や人間的成長が見られます。また、医学部学生主体の課外教育活動も活発です。体育系・文化系あわせて40程度のサークル等があります。多くの学生はこれらに複数所属して活動し、西日本の全医学部生が集って行われる総合体育大会などにおいても優秀な成績をおさめています。学科や学年の枠を越えて親交を深めることができる時間は将来、チーム医療に携わる医療系学生において有意義な経験となり、また個々人の人生を豊かにすることのできる絶好の機会となります。
諸君が憧れる医学・看護学・臨床心理学を学ぶ場は、ここ香川大学医学部にあります。
香川大学医学部長 三木 崇範
医学部の学生の皆さんへ
新型コロナウイルス感染症への対応として、授業に関する情報を医学部教育センターのホームページに統轄してお知らせすることになりました。
(2020年4月9日)