スタッフコラム

2012年コラム

スタッフが医療、医学教育の現場で日々感じたことをアップしていきたいと思います。

時には日々の生活で感じたこと、興味のあることなども。

いろいろな想いを皆さんと一緒に積み重ねていければと思っています。


  2012年  アーカイヴス

・「新年のご挨拶」センター長
・「いのち」お茶娘
・「春」うらら
・「新年度スタート!!春」センター長
・「春本番」お庭番・鬼コーチ
・「Birthday」管理人
・「西医体の季節到来」センター長
・「西医体終わり、夏休み本番」
お庭番・鬼コーチ
「遠足」うらら
・「チームワーク」お庭番・鬼コーチ


  2013年  アーカイヴス

「新年にあたってのご挨拶」
 センター長 岡田 宏基
「患者と医師も一期一会」
 お茶娘

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『新年のご挨拶』            2012年1月3日

新たな年となりました

年末の寒波も幾分和らぎ、穏やかな年明けとなりました。
昨年は自然の猛威に、日本中が恐れ戦いた年でした。自然の力を決して過小評価してはならないことを改めて感じたと共に、このような不安定な地球の上で、よくこれまで営みを続けて来られたものだという感慨すら起こさせる出来事でした。
私たちが住んでいる四国もいつ震災に見舞われるかもしれないという情報もよく耳にするようになり、不安と戦いながら、しかし、日々なすべき事は遂行して行かなければなりません。

さて、本HPは「HP管理人」の献身的な尽力により、昨年の連休明けに立ち上がりました。その後も改修と項目等の追加を重ね、新着情報も遅滞なく掲載できています。そのおかげもあり、学内外から毎月900件以上のアクセス数を得ています。今年は、さらに掲載項目の見直しを行うとともに、ビデオのコンテンツ作成に力を振り向けて行きたいと思っています。

医学教育学講座としては、昨年から5年生への診断学講義・実習、および電子カルテ実習を始めました。年度末の学生からの評価が気になるところではあります。来年度は、1年生に、地域医療・福祉の早期現場体験実習を開始する予定で、昨年末から受け入れ先の確保に努めて来ました。新たな試みをすると、それだけ負担も大きいのですが、質の高い医学教育をするためには、努力を惜しんではいられません。今後は、国レベルでの医学教育機関の認証制度も始まる気配があり、臨床実習の評価制度の確立など、少しずつ準備を進めて行かなければなりません。

喫緊の課題としては、今年の医師国家試験です。昨年の合格率が予想以上に低かったので、6年生は相当気合いが入っていることと思いますが、既卒者も総仕上げに入っていることと思います。合格率100%を目指して、みんなガンバレー!!

センター長 岡田 宏基

 

『いのち』                   2012年2月13日

なんだかとてつもなく意味深なタイトルになってしまいましたが、間もなく2度目の出産を迎える私にとって、今一番大切に感じる言葉の一つです。
初めての出産は6時間弱の超安産だったにもかかわらず、陣痛中にはその痛みが壮絶で「もう二度とお産は嫌!」「子供は一人だけでいい」と強く思ったはずなのに…無事に産まれ元気に育ってくれる愛らしい我が子を見ているとやはり「兄弟が欲しい」と思ってしまうから不思議ですね。
そしてよく言われますが、「親になり初めて親の気持ちが分かる」本当にそうなのです。自分がその立場になって初めて感じる気持ち、思うこと、多々あります。もっと早く感じる事ができていたらと懺悔と感謝の念でいっぱいになるのです。両親だけではありません。自身がここまで生きてきた日々に関わってくれた人たち、家族・友人・先生・上司・先輩・後輩・ご近所さんやペットなど、、、「ありがとう」の気持ちが溢れてきます。
この気持ちは出産を経験したからとかではなく、人として大切にしていきたい想いです。皆さんも是非、これまで出逢った人たち、今お世話になっている方たちのお顔を一人ずつ思い出してみて下さい。
出産予定日まであと1ヶ月弱。高齢出産の年齢になってしまいましたが、担当の先生・助産師さん・看護師さんの力を借り、家族に支えてもらい、講座の先生方や皆さんに長期お休みを頂く間甘えさせていただきながら、無事に出産できるように頑張ってきます!赤ちゃんが元気に産まれてきてくれますように。

お茶娘

『春』                     2012年3月12日

日に日に暖かくなり、春はもうそこまで。と思いきやまた寒くなったり・・・。
こうして寒暖をくりかえして、春がやってくるんですね。
花粉症の私にとっては、厄介な季節でもありますが、それでもポカポカ陽気なこの季節は大好きです。ひなたぼっこをしながら、うとうと・・・なんて幸せになります♪
また、春キャベツに新たまねぎ、菜の花、新茶など、新芽の季節は元気なエネルギーをたくさんもらえそうで、食いしん坊の私はそれもまた楽しみのひとつです。

さて春と言えば、入学・卒業・就職など新しい出会いや別れ、お花見や山菜採り・・・私自身いろいろな思い出があります。ウキウキした楽しい思い出だけでなく、新しいクラスに馴染めるかな・・など、不安な気持ちになった思い出も。また子供にも同じように心配な気持ちになったりもしますが、遠ざかっていたイベント行事も一緒に楽しむことができ、春の思い出も少しずつ増えています。

みなさまは、『春』といって思い浮かべるものは何ですか?節目の忙しい時期ですが、春を感じてみてください。

うらら

『新年度スタート!! 春』 2012年4月2日 

短い春休みも終わり、新学期がスタートしました。
新しく医学部に入学された皆様、おめでとうございます。これまでの受験勉強の努力が報われ、新たな一歩に向かって、心躍らせていることでしょう。医学部教育センター一同、心よりお祝いいたします。
新入生の皆さんの中には、親元を離れて、一人暮らしに突入する方々も多いことでしょう。名物のうどんにばかり眼を奪われないで、栄養のバランスに気をつけた食生活をして下さいね。何しろ、香川県は全国一野菜の摂取量が少ない県ですので、地元の人々の食生活を見習っていると、野菜不足になることは間違いありません。今の瑞々しい脳を維持するためには、種々のビタミンが不可欠です。うどんとご飯は絶対ダメですよ。
さて、2年生以上の学生さんも新たな学年となり、それぞれ新たな課題に向かってスタートです。私は、医学科で1年生と2年生の講義のお世話をしていますが、最近は、あなた方本当に医師になるつもりなの? と言いたくなる学生さんが少なくありません。入学時の新鮮な気持ちをもう一度蘇らせて、医師の使命とは何か? それに向かって、自分は今何をなすべきかをしっかりと考えて下さい。スマートに試験を通る方法を身に付けても、それでは将来応用がきかず、きっと困った局面にぶち当たることは目に見えています。生命科学、医学の基本的な考え方をしっかりと身に付けることが、応用力の基本になります。
年度の初めから辛口のメッセージとなりましたが、特に、5、6年生は、ここに掲げてある、国家試験出題基準にしっかり眼を通して下さい。備考欄に記載のある用語からも出題されています。要チェックです。4年生はCBTの合格ラインを引き上げます。CBTの成績と、国家試験の合否とはきれいに相関しています。2年後に泣きの涙を見ないように、この一年、しっかりと励んで下さい。
では皆さま、今年度もよろしくお願いいたします。

【センター長 岡田 宏基】

『春本番』 2012年5月1日 

久々登場の鬼コーチです。今回は春にぴったり?の僕がコラム担当です。え、暑苦しいので夏だろうと。そんな指摘は置いといて、お調子者の僕にぴったりの季節です。桜はとうに散りましたが、学内ではハナミズキやツツジの花が咲き、タンポポは綿帽子になり春本番ですね。なんだか心も気持ちもウキウキしてきますね。やる気もでて、仕事もどんどん捗りそうな感じです。皆さんはどうですか?ただオーバーワークには注意してね。
ところで、大学も新入生が入学して1ヶ月が経ちました。今年の1年生はちょっとおとなしい感じがします。ガイダンスで締めたせいかな?(笑)そのため我がサッカー部の新入生の勧誘にも影響が‥‥。と思っていたら先日の新入生歓迎コンパで、マネージャーも含めて8人入ってくれました。ほっとひと安心です。個性豊かなプレーヤーとかわいいマネージャーが増え、またにぎやかなサッカー部になりそうです。うれしい〜。大学の6年間(看護は4年間)はとっても長いです。その期間を有意義に過ごすためにぜひ1年生にはサークルに入ってほしいものです。サークルの仲間は生涯の友・先輩・後輩になり、社会に出ても頼りになるものです。1年生諸君、ぜひサークルに!
P.S.サッカー部はいいかも?(笑)

【お庭番・鬼コーチ】

コラム2012/6Birthday  2012年6月4日  

5月23日、季節がめぐって当HPも満一歳の誕生日を迎えることができました。
訪れてくださった多くの皆様にスタッフ一同感謝しております。本当にありがとうございます。

今、HPを立ち上げる際の企画打ち合わせで使用した資料を手に取っています。
準備していた資料に驚くほどの書き込み。センター長、スタッフからそれだけ沢山の活発な意見が出たのですね。希望と期待を乗せての出発だったとあらためて感慨深く読んでいます。

「日々更新、日々見てもらう為に」「誰もがブックマークをしてくれるようなページ」「医学部の広報」「医学部の顔を目指す」といった書き込みが沢山。
ずいぶん壮大な目標を掲げたものだなと思う反面、懐かしくもあり微笑ましくもあります。そういう船出でした。

一年が過ぎ、センター長が掲げたこのHPのミッションも徐々に整いつつあります。
達成出来た事、課題として残ったことを踏まえながら、より役立つページを目指してスタッフ一同二年目の歩みをはじめます。

たくさんの書き込みを心に深く刻み込んで。

 

【管理人】

西医体の季節到来!!2012年7月24日
             

この前始まったばかりに思えた1学期も今週でほぼ終了。運動部に所属している学生達にとっては、待ちに待った西医体の季節がやってきました。
私も学生時代には運動部に所属していたので、西医体に出場するために、あちこち遠征に出かけました。6年間のうち、2回は残念なことに地元開催だったので、4回の遠征でしたが、その時の情景は未だに夏の暑さと共に鮮やかに蘇ってきます。久留米が開催地になった時には、試合の終了後に五島列島まで足を延ばしました。ちょうど台風が接近しており、結構大型だったフェリーでも大きく揺れ、しっかり船酔いをしました。普段慣れていた瀬戸内の穏やかさとは全く異なる荒々しい外海に恐れ戦いたものでした。ちなみに、島に滞在中に台風が逸れて、帰りは穏やかに岐路につけました。
昨年から、何の因果か、西医体の理事を拝命しています。学生の時には知らなかったのですが、学生の運営組織とは別に、教員が理事会という組織を作って、側面支援しているのです。そこでは運営に関する討議や予算関係の審議が行われます。また、最近安全管理ワーキングが組織され、そこにも所属しています。最初は競技そのもの安全性が課題になっていたようですが、今は熱中症対策が大きな比重を占めています。水分補給の促進はもちろんのことですが、屋内競技では霧吹きを使うなど、主幹大学の学生さん達の様々な工夫で、重篤な熱中症の発生は防止できているようです。
私たちが学生の頃は、学年が上がっても夏休みは十分な期間があったように記憶していますが、最近では医学部の高学年になると本当に休みが短くなっています。そのような中で西医体に出ると、自由な休みはほんのわずかになってしまいます。が、振り返って、自分が未だにそこそこの体力を持って仕事に臨めているのも、身体に鞭打って、この暑い夏を何度も乗り越えて来たからかもしれないと思っています。
対策が進んでいるとは言え、我々の時代とは異なり、気温も上昇しています。くれぐれも熱中症対策を十分に行って、また2学期には元気な顔を見せて下さいね。ガンバレー 運動部員達!!

【センター長 岡田 宏基】

西医体終わり、夏休み本番2012年8月21日
           

夏といえば暑い。立秋をとっくに過ぎたのに、まだまだ猛暑日が続いています。この残暑を皆さんどう過ごしていますか?アイスなど食べ過ぎてお腹こわしてないですか?それは俺か。そんな暑さにも負けず、とりあえず元気ですか〜?(猪木風で)暑苦しい季節にぴったりの鬼コーチが今回のコラム担当です。今回は、先月に続いて西医体の話題です。
先日我がサッカー部の西医体に同行して大阪に行ってきました。主幹校は岡山大学なのに‥‥。今年は熱中症も少なく、学生達はよく頑張りました。暑い中先制されながらも追いつき、PK戦の末2回も勝ちました。うれしい〜。昨年同様ベスト16に入りましたが、次に負けて念願のベスト8には届きませんでした。残念。戦っている選手はもちろん、必死で応援するベンチにいるサブの選手や陰で選手を支え大声で応援するマネージャー達チーム一丸となって戦っていました。いつ見ても良いものです。青春って素晴しい。こんな経験を一緒にさせてもらって学生達にほんまに感謝です。来年はもっともっと勝って学生達とうれし泣きがしたいな〜。
そこで来年の課題が出来たので、残りの夏休みはまずおもいっきりリフレッシュしよう。その後来年の西医体に向けて何が必要なのか?何が足りないのか?よく考えてほしいですね。そうすれば夏休みが有意義になるんじゃないかな。学生時代の夏休みはバイトと遊びとサッカーに明け暮れていた私がいうのもなんですが‥‥。

 P.S. 西医体優勝したバレー部女子おめでとう。好成績を残した水泳部をはじめとする他のサークルもお疲れ様でした。

【お庭番・鬼コーチ】

遠足「遠足」  2012年11月2日
       

つい最近、子どもの遠足がありました。
楽しそうな子どもに比べ、親となったわたしは大変!
特別な日だから、お弁当作りは早朝から気合をいれて格闘しました。
不器用なわたしは、キャラ弁なんてとてもじゃないけど無理!(キッパリ) キャラ弁を作れるママを尊敬してしまいます。
とは言え、子どものよろこぶ顔はみたいもの。
あまり手がかからず、かわいく見えるおかずを探すのに先輩ママに聞いたりネットで調べたりと何日も前から情報収集したりして、私にとっても一大イベントです。
その一大イベントが無事(?)終わり、本当にホッとしています。

先日、この講座内で遠足のおやつについて話題になりました。
私は小さい時、決められた金額の設定を守って、お菓子売り場であれこれ考え悩みながら、やっとの思いで『これに決めた!』と選んだものですが、他の人たちは、金額なんて考えず、欲しいものを持って行っていたというのです。当時の私にそんな考えはまったく浮かばず、聞いた時には、一人ショックを受けていました。

大人になるとウキウキするような事もあまりなくなってきましたが、子どもを見ていると何か楽しみを見つけて心待ちにするのもいいですよね。

【うらら】

201212コラムチームワーク
                    2012年12月17日

年末・師走といえば、「締め」担当の僕の出番。そんな雰囲気になりつつありますが、結構気に入っています。やっぱり見た目が「ワイルドだろ〜」ということで、似合っているのかな?そんなばかな‥‥。
冗談はさておき、例年より早くに冬本番となりましたね。この冬も上下にヒー◯テックが大活躍中です。むっちゃ温いな。でも屋外の実習・練習・試合はやっぱり寒い。そこで今年はもう一つアイテムが追加されました。タラララッタラーン腹巻き購入(ドラえもんの声で:出来れば大山のぶ代)。最近はおしゃれな柄があり、なんの抵抗もなく着用中。冷えは万病のもと。カイロもいいですが、腹巻きも快適です。
皆さん、年末年始はまだまだ寒くなりますので、お腹を冷やさないように体調管理には十分気をつけましょう。
最後に今年僕が印象に残ったことは、やはりロンドンオリンピックでした。今回は金メダルが少なかったですが、サッカーやバレーなど団体競技での活躍が目立ちました。団体競技で勝つには、チームワークがとても重要です。選手同士はもちろんのこと、サポートスタッフも含めてです。良い結果を残すには、お互いに相手を思いやり、信頼することが重要です。そうすればチーム一丸となり、1+1が3にも4にもなります。今年の日本代表選手は、そのお手本を見せてくれた気がします。ほんとうに有り難うといいたい。僕たちも見習わなければなりません。僕を支えてくれている家族に、まだまだいろんなことを教えてくれるサッカー部に、チームワーク抜群の我がセンタースタッフにと。まだまだ僕自身は未熟なので、この気持ちを来年も持ち続けられるよう精進します。そして昨年同様に感謝の気持ちも忘れずに。

 この1年間当センターをお引き立て頂き感謝しております。来年も、よりチームワーク抜群のセンターを目指し、頑張りますので宜しくお願い致します。皆さんよいお年を。センター長に代わり、締めるのが得意な?お庭番鬼コーチが年末のご挨拶申し上げます

【鬼コーチ】

20131columu新年にあたってのご挨拶
       
              2013年1月4日

明けましておめでとうございます。医学教育学講座および医学部教育センターの体制が整って3年目の締めくくり、および4年目の幕開けとなりました。本年最初のコラムにあたって、昨年を振り返り、今年の見通しを書いてみたいと思います。
<昨年は何をしたか?>
昨年も医学教育において幾つかの新たな試みをしましたが、最も特筆すべきは、一年生の学外実習でしょう。医学科一年生は、春に大いなる希望と期待とを持って入学してきます。しかし、一学期を教養教育で過ごした後、秋以降は少し中だるみの時期がやってきます。そこで、この時期に医学・医療に取り組む気持ちを新たにしてもらうために、地域の医療機関と老人介護福祉施設で見学実習をさせていただくことにしました。一昨年の秋に受入施設を交渉し、何とか学生の人数分実習枠を確保できたので、今回実施に至りました。
実習は半日を4回。このうち、2回を医療機関(中小規模の病院と開業医さん)、2回を老人介護福祉施設に行かせていただきました。どこに行くかは自分が使える交通手段などを参考に学生同士で決めさせ(ある程度のバトルあり)、予め自己紹介文を各施設に送った後に実習に臨ませました。この時期はインフルエンザの流行はまだと思っていましたが、思いがけなくノロウィルスの流行が来ました。何人かはこの洗礼を受けて、残念ながら実習に行くことができない日もありました。
実習に行かせていただいた効果は期待通りで、2年目以降に専門の医学教育を受ける心構えが新たになったように思います。実習後はそれぞれの施設にお礼状を書かせて、自分で投函するようにしました。お世話になった施設の方からも学生達が真面目に取り組んでいたとの感想をいただきましたので、来年も実施が叶うものと確信しています。お世話になった施設の皆様方にこの場を借りて心より厚くお礼申し上げます。
もう一点特筆すべきは、2年連続の医師国家試験合格率低迷を受けて、教員向けのFDに医師国家試験予備校の先生をお招きしたことです。講演前にはそこまでしなくても、などの声も聞かれましたが、国家試験システムの鋭い分析、問題の読み解き方、さらには問題を作る時のコツなどを聞かせていただき、目からウロコが何枚も落ちた先生方が多かったようです。
この他にも臨床実習の評価システムを改善したり、統合講義の内容の見直しを行ってもらったりしました。さらに、5年生の実習終了時に実習内容の評価のために総合試験を行うことになりましたが、これはこれからの実施です。
<さて、今年>
今年度から臨床実習の評価が本格化します。これまで行ってきた実習の評価を更に精密にし、最終評価に備えなければなりません。一年生の学外実習は継続しますが、今年度の細かな反省点を修正して取り組んで行きます。統合講義の空き時間を利用してスキルスラボ実習を行いたいと考えていますが、その実施について秋までに検討します。
講座での大きな話題は4月以降の医師スタッフの増員です。これまでやりたくともできていなかった、医学教育についての様々な取組を行って行くことができることは間違いなく、期待度大であります。
喫緊の課題は医師国家試験の合格率アップです。これについても、FD以外にも学内で幾つかの取組を行って来ましたが、最終的には本人達に頑張ってもらうよりありません。あと一か月半、6年生諸君、最後の踏ん張りを見せて下さいね。
では、本年が皆様方にとりまして佳き年となりますように、スタッフ一度祈念しております。本年もセンターHPにご注目下さいね。
【センター長 岡田 宏基】

コラム患者と医師も一期一会」
           2013年2月19日

立春が過ぎ、三寒四温の時期になりましたが、皆さん体調崩していませんか?
我が家のわんぱくっ子2人は、昨秋にRSウィルス、年末にノロウィルス、そして先月末から風邪を引いて治りかけた中耳炎がなかなか完治せず、くしゃみをすれば大量の鼻水…なんだかんだ数ヶ月ずっと通院しています。
実は、子どもが生まれてからずっとお世話になっていた先生がいたのですが、ちょっとした事で私たち親・祖父母ともに小さな不信感を抱いてしまい、保育園の保護者の方から「良い先生だよ」と教えてもらった他の小児科の先生に診てもらうようになって半年になります。
その先生は最近知ったのですが、偶然にも本学の卒業生でした。主人も私も診察を重ねるごとに先生の人柄に惹かれ、すっかり我が子のかかりつけ医として頼りきっています。どんなくだらない事でも、小さな事でも、躊躇せず質問することができます。必要な時には他の病院も紹介してくれます。そしていつでも子どもに寄り添い、温かい眼差しで診察してもらっています。
以前お世話になっていた先生も決して悪い先生ではありませんでした。周辺地域では小児科と言えばココといわれ、常に多くの患者さんが訪れる信頼の厚い先生だったのです。では、なぜ不信感を抱いてしまったのか…それは、診察中の子どもに対する言動でした。本当に些細な一言だったのですが、大切な我が子を診続けてもらうには、その小さな疑問がとても大きく感じられてしまったのです。
どんな先生が良い・悪い、これは一概には言えないと思います。個人によっても診療科によっても違ってくると思います。でも個人的に、患者として患者の親として、患者の娘として、医師に求めたいことはコミュニケーションのとれる人であってほしいということです。私たち患者は素人です。何が良くて何が悪いのか、何が不要で何が必要なのか、全く分かりません。だから、どんなことでも医師に聞きたいし、相談したいと思います。そして、苦痛を感じている我が子の、親の、兄弟姉妹の事を想って診察して欲しいのです。
我が家は素敵なかかりつけ医と出会えてとても幸運だと、改めて感じる今日この頃です。

【お茶娘】

コラム「教育だけじゃない医学教育学??」
             2013年5月28日

みなさん、はじめまして。平成25年4月より医学教育学講座の教員として勤務することになりました西屋です。別ページのプロフィールにあるように、17年間主に小児科医として仕事をしてきました。1年生、2年生、5年生は実習や講義で接する機会もあるかもしれませんが、他の学年の皆さんや教員の先生方とは、まだお会いしたことがないかもしれません。どうかよろしくお願いします。
さて、「医学教育」の仕事は何をするのですか?と問われることがあります。その守備範囲は広く、「教育」と名がつけば、教育センターの仕事と思われがちですが、私は「良医を育成するための実務と研究」と答えています。「実務」の部分は、医学部の講義や実習のコーディネート、カリキュラムの立案と実行、試験管理、評価システムの確立など医学部1年生から6年生までの横断的な仕事を行っています。教育に「研究」はあるのか?と問われることもありますが、ヨーロッパ医学教育学会 ( AMEE ) や日本医学教育学会など主要な学会が存在し、プロフェッショナリズム、カリキュラム開発、評価システムの開発、新しい教育方法や手法の開発など up to date に研究が進んでいます。日本はまだまだ医学教育研究領域では世界に遅れていますが、日本中の研究者が日々頑張っています。しかし、AMEEに参加するに日本人は50人前後であり、まだまだ日本における医学教育専門家は少ない状況です。
“ Think globally, act locally”という言葉があります。香川の地でも世界標準の情報は得ることができ、世界の動きにリアルタイムで対応することができます。「世界標準の考え方をもちながら、香川の地で日々の教育や医療を実践していく」、そんなマインドを持った学生、医師を育成していきたいと考えています。皆さん、共に学び共に成長していきましょう!

【西屋克己】

 

「お・も・て・な・し」
             
   
2013年11月6日  

 2020年東京オリンピックの開催が決定しましたね。 招致には何のお手伝いもしていませんが、やはり嬉しいものです。 決まったからには、私も盛り上げていきたいと思います。

 さて、招致活動の最終プレゼンで日本の 「お・も・て・な・し」の心を 紹介していましたが、ここ四国の八十八カ所霊場を巡るお遍路さんに対しての『お接待』は、まさにおもてなしの精神そのものと言われています。 私は香川でずっと育ってきたため、香川独特の文化や魅力はあまりにも身近すぎて気がつきにくいのですが、ここ香川は県外の方にとってどんな印象なのでしょう。おもてなしは出来ているのでしょうか。
 この講座には県外出身者の方が多く、いろいろ香川のことが話題になります。やはりまずは、運転マナーの悪さのご指摘。どういうわけかハンドルを握ると我先にと息巻いて、譲りあう思いやりの気持ちがどこかに飛んでいってしまうんですよね。  
 また、医学部内の立体駐車場でも逆走が目立ちますが、逆走しているのが学生さんだけでなく教職員が多いのに驚愕されておりました。県外の方の地元では、ありえない光景なんだそうです。
 他にも初対面なのにいきなりタメ口で話すことにもかなり驚いたようです。良く言えば親しみやすいとのことですが、きっと不愉快な思いをされたと思います。まずは自分自身が改善していかなければいけないと反省しています。他にも読めない地名が多い、街灯がなく夜道が真っ暗などなど。
 でも、天災が少ない、気候がいい、星空がきれい、うどん・お魚・果物など食べ物が何でもおいしい!子育てもしやすい、なんて良いところもたくさんあげていただき、地元のことを気に入ってもらえるのは嬉しいものです。

 これからも県外・海外の方に香川に来てよかった、また香川に行きたいと思われるような香川の誇りをもっともっと増やして、居心地のいい温かい場所になるようおもてなし出来ればいいなぁと思っております。

【うらら】

コラム「満開の桜の下、新たな年度をむかえます」
          2014年4月1日

 このコラムもしばらく更新ができていないままに、新たな年度を迎えようとしています。
まずは、新入学生の皆様、ご入学おめでとうございます。新たな環境はどんな所だろう? 何が自分を待っているのだろうか? と期待に胸をときめかせていることと思います。
多くの方々にとって、大学とは初めて足を踏み入れる所でしょう。これまでの学習とは異なり、大学とは自ら学ぶ場と言えます。自分で課題を見つけて、その解決のために自己学習を行うことが求められます。大学教員は、そのお手伝いをする存在と考えて下さい。とはいうものの、医学部では、医学科でも看護学科でも、国家資格を取っていただくために、専門教育ではそのほとんどが必須科目となっています。ですので、多少とも自由度があるのは教養教育の期間ということになります。まずは、この期間にこれまで狭まっていた視野を広めていただきたいと思います。世の中を見る目をしっかり養って、その中で医学・医療が世の中からどのように求められているかを十分に認識して欲しいと望んでいます。

 今、医学科では大幅なカリキュラム改革を進めています。大きなポイントは、編入生の入学時期を2年生の後期から前期に改めることにより、解剖学を2年生で終えることができることです。さらに、統合講義を見直して短縮し、共用試験の時期を早め、臨床実習の期間を延ばします。これらは今年度の入学生からが対象となりますが、統合講義の見直しは1年前倒しして、平成27年度から行う予定で、現在準備を進めています。2年生以降の専門科目では、これまでチュートリアルを除けば講義中心の授業形態でしたが、少しずつ、冒頭に書いたような大学本来のあり方に沿った、「学生が自ら学ぶ」授業形態を模索しています。また、臨床実習では、「Student Doctor」の導入に伴って、見学型から参加型への転換を一層進めて行かなくてはなりません。教育センターとしても、各診療科の実習のあり方を把握し、どのような参加型が望ましいか、また可能であるかなどについてサポートして行きたいと考えています。

 堅苦しいことばかり書きましたが、長かった寒さもようやく終焉を迎え、心地よい季節になってきました。皆様と共にこの春の息吹を存分に味わいながら生活したいものです。冬眠で使い果たしたエネルギーを充填するためにも、大地からのエネルギーをしっかり吸収して、新たな生活に身を投じましょう。

【岡田宏基】

 

「すでに西医体も終わり、もう秋?」
         2014年9月9日

毎年残暑といえば暑い。立秋をとっくに過ぎたのに、まだまだ猛暑日が続いていますといいたいとこですが、何かいつもと違いますよね?朝夕は過ごしやすくて、一日に一回は雨が降り、秋雨のようですね。何かすっきりしない季節にぴったり?の鬼コーチが今回のコラム担当です。今回は、西医体の話題です。
先月我がサッカー部の西医体に同行して石川県に行ってきました。いや〜遠かったですね。車で片道8時間ぐらいでした。ほんまに移動だけで疲れました。北陸開催だったせいか、台風が近づいていたせいかわかりませんが、今年は熱中症も少なく学生達はよく頑張りました。しかしながら、初戦敗退でした。残念。明らかに香川大が優勢に試合を進めているのに、得点出来ずにセットプレーで得点され負けました。もったいない。
来年の西医体に向けて何が足りないのか?よく考えてほしいですね。僕が思うに良い旅館に宿泊したからかな?石川県で人気ランキング3位の豪華な旅館で、七尾市和倉温泉にある試合会場のすぐそばの旅館でした。温泉大浴場はあるし、部屋も奇麗で大満足でした。入り口も立派で、最初は「こんな良い旅館に泊まるわけない」と学生共々通り過ぎたぐらいでした。ほんまにびっくりです!温泉旅行に来たのかと思いました。何かそれだけで満足したのですかね?冗談はさておき、それがわかれば来年はいい結果が出るでしょう。今思い出すだけで負けた事が寂しくなりますね。早々と秋が近づいてきたせいかな?でもサッカーも気候もこの涼しいままで秋晴れを期待したいですね。

 P.S. 西医体準優勝した剣道部男子おめでとう。好成績を残した水泳部をはじめとする他のサークルもお疲れ様でした。

【お庭番・鬼コーチ】

「プラスの力、マイナスの力」
      2014年12月5日

あるコラムで読んだ話です。
左の数式の意味がわかりますか?

1日1%の積み重ねをしていくと365日の積み重ねで1は37倍になりますが、 1日1%サボっていくと、1は限りなく少なくなる、という「日々の積み重ねの重要さ」の例えの数式です。

ストレッチを毎日少しでも続けていくと、体の柔軟性はかなり高まっていきます。しかし、1年体を動かしていなかったら大変なことになりますよね。日々の積み重ねというのは簡単なようでなかなかできることではありません。医療者に必要な能力の一つに「ふりかえり(reflection)」というものがあります。日々の診療を振り返る中で、1日を反省し明日の治療にいかしていくというものです。これは、大学における日々の学習でも言えることだと思います。皆さんは寝る前に毎日スマートフォンを見ているかもしれません。例えば、その時間を5分だけ、その日勉強したことを頭に思い描く時間に変えてみてください。その日々のふりかえりの積み重ねは皆さんの実力を飛躍的に向上させることでしょう。

皆さんは今年1年をふりかえっていかがでしたでしょうか?まずは今年1年をふりかえり、できたこと、できなかったこと、そして来年取り組まなければならないことを整理し、来年は何か1日1%の積み重ねを実行してみてください。

【西屋克己】

コラム「チーム力」
      2015年9月9日

 残暑きびしい〜と言いたいとこですが、こんなに涼しい残暑は初めてかも?皆さんどう過ごしていますか?うっとうしい?僕も同じです。秋雨前線がこんなに早く来て過ごしやすいのはいいですが、もっと秋らしくカラッと晴れてほしいですね。秋晴れ大好きな能天気な鬼コーチはちょっとブルーですが、今回のコラムは、晴々する西医体の話題です。
先月サッカー部の西医体に同行して大阪に行ってきました。今年はサッカー部創設以来の快挙を達成しました。念願のベスト8まで行きました。今回は厳しいブロックに入り、けが人も出てチーム状態は万全ではなかったのに…。よく接戦を勝ち抜きました。昨年よりはメンタルが強くなりましたね。「よくやった」と褒めてあげたいですね。戦っている選手はもちろんのことベンチにいるサブの選手、猛暑の中で選手を支えるマネージャー達、ベンチ入りできなかったメンバー、そしてわざわざ応援に来てくれたOB・OGや友人・家族の大きな声援が大きな力になったのかな?みんな一緒に戦ってましたね。チームが一つになり戦った結果の勝利ですね。一人一人の力は小さいかもしれませんが、同じ目的を持って力を合わせればとても大きな力になり、120%の力が発揮できるんですね。凄いです。
その上、勝利していくごとに学生達が逞しく頼もしく見えました。内心嬉しく思っていました。最近の学生達も捨てたもんじゃないと…。「やるときはやるな」と。見直しました。書きたいことは山ほどあるのですが、長くなりそうなのでこの辺で。

 最後にサッカー部を指導して20年になりますが、こんな嬉しい経験をさせてもらい学生達に本当に感謝しています。「鬼コーチの目にも涙」なんてね。来年もたくさん勝って学生達と喜びを分かちあいたいですね。

【お庭番・鬼コーチ