ご家族の方へ

香川大学医学部在校生のご家族、ならびに関係される皆様へ

香川大学医学部長の西山 成でございます。この場をお借りいたしまして、一言ご挨拶申し上げます。

現在、医学科・看護学科・臨床心理学科の3つの学科と大学院を擁する香川大学医学部は、香川医科大学として開学してから45年の歴史を持ち、輩出した卒業生は香川県における地域医療のみならず、世界中で医療や研究の第一線で活躍しております。これまで私達は学生の教育が最も重要であると考えてまいりましたが、今後も柔軟な思考力を持ち、これからのAI時代で必要とされる、自ら考え行動できる未来の医療人や医学研究者を育成していくことを目指してまいります。

近年、我が国では南海トラフ巨大地震の発生が懸念されており、とりわけ四国地域においては、将来起こり得る大規模災害に備えた医療体制の整備が重要な課題となっています。医療人には、平時の医療のみならず災害時においても地域の人々の命と健康を守る役割が求められます。ご家族、あるいは関係者の皆様におかれましては、医学・看護学・臨床心理学の道を進まれたお子さまの将来に期待を寄せておられると同時に、どのような医療人として成長していくのか見守っておられることと拝察いたします。香川大学医学部では、これからの時代に求められる災害医療への対応力や地域医療への理解を育む教育にも力を入れながら、国家資格に必要な知識と診療の基本的技能の習得に加え、AI時代に求められる多様な価値観と自由闊達な創造意欲を備えた人材の育成を目指しております。そして何よりも「奉仕の心とリーダーシップ」を兼ね備え、高い倫理観と豊かな人間性を持つ医学・医療人の育成を大切にしています。そのため、独自性を持った綿密なカリキュラムに基づく授業や実習だけでなく、部活動やボランティア活動、さらには国内外留学などの課外学習を通じて、倫理観や判断力、コミュニケーション能力を培う教育を推進しております。

これら学生行事や課外教育活動、さらにはデジタル化された高度医学教育を支えることを目的として、香川大学医学部では後援会が組織されております。また、本年度より医学部キャンパスは講義棟から順次改修が進められ、次世代に繋ぐ知の拠点として新たに生まれ変わろうとしております。しかしながら、近年、報道でも指摘されているように、地方国立大学に対する国からの基盤的な予算は必ずしも十分とは言えず、大学として必要な教育設備や学修環境を十分に整備することが難しい状況も生じております。そのような中にあっても、学生がより良い環境で学び、将来の医療を担う人材として成長できるよう教育環境の一層の充実に努めてまいりたいと考えております。つきましては、ご家族・関係者の皆様におかれましては、香川大学医学部後援会および医学部新キャンパス再開発に対し、篤志によるご寄附を賜りたくお願い申し上げる次第でございます。なお、香川大学医学部ではふるさと納税制度を活用した寄附制度も開始しており、人材育成や教育環境の充実に活用させていただいております。寄附の方法や制度の詳細につきましては、香川大学医学部のホームページ(フロントページ)に掲載しておりますので、ご関心をお持ちいただけました際にはご覧いただけますと幸いです。

ご家族ならびに関係者の皆様とは密なコミュニケーションを保ちつつ、未来の高度医学・医療人の育成に全力で取り組んでまいる所存ですので、今後とも何卒ご協力賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

香川大学医学部長  西山 成