組織細胞生物学

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味八木 茂   教授

「組織恒常性と疾患の分子メカニズムに挑む」
骨・軟骨・腱・靱帯など運動器の組織恒常性の分子機構を最先端の分子生物学的手法を用いて解明し、再生医療や疾患治療への応用を目指しています。

教 育

「組織の構造から疾患の本質に迫る」をテーマに、組織学・細胞生物学・分子生物学の教育を行っています。単なる知識の暗記にとどまらず、「なぜそうなるのか?」を問い、考える力、そして自ら検証する姿勢を育むことを大切にしています。組織細胞生物学教室が担当する講義・実習では、生体の構造と機能を分子・細胞・組織レベルから体系的に学び、個体レベルへと理解を深めます。授業では、顕微鏡を用いた組織観察に加え、最先端の研究成果も紹介し、基礎と臨床のつながりを実感できる内容を心がけています。また、学生が主体となって発表やディスカッションに取り組む機会を提供し、プレゼンテーション力や論理的思考力の育成にも力を入れています。未来の医学と医療を支える基盤を、この教室で一緒に育てていきましょう!

研 究

軟骨、骨、腱、靱帯などの運動器疾患および再生医療に関連する課題に対し、その背景にある分子生物学的メカニズムを多角的に解明する研究を行っています。特に、変形性関節症をはじめとする運動器疾患の発症・進行メカニズムを分子レベルで理解し、新たな治療戦略の確立を目標としています。なかでも、マイクロRNA、RNA結合タンパク質、細胞外小胞(EV)を介した遺伝子発現の制御に注目し、細胞分化・細胞老化や疾患発症、さらには薬剤応答における時空間的な遺伝子発現の制御メカニズムを明らかにすることを目指しています。このように、私たちの研究室では基礎研究と臨床研究をつなぐ架け橋となるような、疾患理解と創薬に貢献する研究を推進しています。

大学院を目指す方へ

「なぜ組織が変化するのか?」「どの分子が関与するのか?」と問いを立て、仮説を立て、実験で検証する問題発見・問題解決型の思考力を養成します。組織と分子レベルから病態を読み解き、世界に通用する研究力と問題解決力を身につける―組織分子生物学教室で共に挑戦しましょう。疾患の本質に迫りたい、再生医療に興味がある、基礎研究から臨床へつなげたい――そんな熱い思いを持った方の参加をお待ちしています!運動器疾患や再生医療に興味のある学生はもちろん、「生命の仕組みを深く知りたい」という探究心を持つすべての学生に、学びと成長の場を提供します!

教職員

職名氏名専門分野
教授 味八木 茂 運動器分子生物学、再生医学
講師 江上 洋平 組織学・細胞生物学
助教 川合 克久 組織学・細胞生物学
技術職員 横井 和裕
事務職員 岩部 由紀子
協力研究員 Dilmurati Yimiti 運動器分子生物学
協力研究員 松原 佑貴 運動器分子生物学、整形外科