老年看護学領域


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担当科目(内容)

「老年看護学特論」
老いて病むことをマイナスに捉えるのではなく、視点を変えプラスに捉える考えを学びます。広がりのある見方をすることが、対象を認め、対象の持っている力を引き出すために重要です。加えて、高齢者を人間発達の視点で捉えることを学び、老年期の発達課題を理解します。さらに、高齢者とその家族の看護に必要な理論について学び、理論を用いた実践や研究について学びます。

「老年看護学演習」・「老年看護学特別研究」
研究計画について実践に即して学びます。自らの体験に基づく研究のテーマを様々な視点から検討し、論理的にテーマを導き出します。研究に用いる概念の文献検討を行い、研究方法の考えを深く学び、適切な研究方法を選択します。修士論文の研究テーマを明らかにして、修士論文の計画書を作成します。

 

修士研究内容、教員研究内容

大学院生は、看護の経験の中で生じたできなさや疑問について、理論を学び、その経験をさらに深めます。講義の中で体験を省察しつつ、研究のテーマを定めて進めています。研究は大学院生が主体的に行います。現在大学院生が研究するテーマは、がん看護エキスパートナースががん患者の痛みを全人的に理解する体験、認知症高齢者が他者をケアする力に関する研究です。
教員の研究テーマは、主に認知症高齢者の体験の理解、人生の課題についてです。認知症高齢者を日常の行動で生じるストレスから理解し、日常の中で直面する人生の課題について研究しています。認知症高齢者や老い意味を理解すると、認知症高齢者はわからないという世界から豊かな世界があることに気づかされます。自分に向き合い、互いに豊かな看護へと向かう研究に出会えるかと思います。研究方法は、主に質的研究方法で、現象学的研究を用い、エスノグラフィーにも拡げています。

教   員

職名氏名専門分野
教授 山本 美輪 ICTを用いた認知症ケア教育教材の開発